2007年にドイツゲーム大賞を受賞した大聖堂というボードゲームがあります。大聖堂カードゲームは、その大聖堂をコンパクトな小箱ゲームにしたものです。システムとしてはトリックテイキングに近いです。
大聖堂カードゲームについて
それぞれに手札があり、1枚ずつカードを出していって強弱を決めるという形式なのですが、勝ちの決め方がちょっと独特です。
カードの色はプレイヤーカラー(3人ならば3色、4人ならば4色)+黒があります。
もっとも大きな数字がプレイヤーカラーのカードならば、カードを出した人ではなく、そのカラーのプレイヤーがカードを獲得します。もっとも大きな数字が黒ならば、そのカードを出した人がカードを獲得します。この辺りが通常のトリックテイキングと異なり独特です。
かーどには資源が描かれたもの、資源を得点に変換するもの、中立カード、特典カードがあります。特典カードは獲得すると以降のラウンドで永続効果が得られます。
すべてのカードが出し終わったならば得点計算をするのですが、まず得点になるのは獲得したカードの中にある自分の色のカードです。これが1枚1点となります。他のプレイヤーカラーのカードは一切得点になりません。あとは資源と変換するカードがそろっていれば、それを得点に変えていきます。資源は3つまでストックすることができ、以降のラウンドに持ち越せます。
これを通常ならば5ラウンド行い、もっとも合計得点の高いプレイヤーの勝利です。
カードゲームだけれども資源を加工する面白さ
遊んだ人から面白いという話は聞いていたのですが、今回が初プレイでした。確かにこれは面白いですね。出した人ではなく、そのプレイヤーカラーの人がカードを獲得するというのが面白いです。これにより自由に失点カードを処理することができます。
マストフォローのルールがなく、単純に数字の大きさを比べるだけなので、カードゲームとしても分かりやすいです。ただし、テキストがあるカードが何枚かあるので、その辺りは慣れが必要です。(ドイツ語しか書かれていません)といっても、そこまで種類があるわけではないので、「このおじさんはマイナスだな」くらいの感覚で十分です。
資源と得点化のカードを上手く取らなければならなく、得点できなさそうな人にあえて資源を渡したり、逆に得点化を取っている人には資源を渡さないようにしたりという駆け引きがあります。
それから得点の波が結構あるので、逆転要素も高いです。入らないときは1点しか入らなかったり、上手くそろえば20点以上取れたりします。そのため、最後まで逆転を狙うことができます。
いいゲームなので機会があれば入手したいところですが、さすがに今だと難しそうですね。