「ペソア(PESSOA)」はポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアをテーマにした1~4人用のゲームです。プレイヤーはペソアの人格のひとつとなり、インスピレーションを集めて詩を書きます。
ワーカープレイスメントですが、全員が使える共通のワーカーがあるのが特徴です。
フェルナンド・ペソアには70~80の人格があったといわれています。4つの異名をもち、人格ごとに文体を使い分けました。ポルトガルの旧通貨エスクードに肖像が印刷されていました。
ペソア(PESSOA)について
各プレイヤーは個人ボードとプレイヤーカラーのタイル・コマを受け取ります。5枚のインスピレーションカードを受け取り、そのうち3枚を手札にして残りを捨てます。
インスピレーションカードには数字とアイコン2種類(上下)が描かれています。中央に書かれたテキストはフレーバーで効果などはありません。
タイルを組み合わせてゲームボードを作ります。アクションスペースは4+1種類です。周りの4つは異なるアクションで、中央のスペースは中立の黒ワーカーのアクションをコピーします。
アクションにはカードを獲得るもの、プレイヤーボードを強化するもの、詩を書くものがあります。
詩を書く際は手札から3~5枚のカードをプレイします。このとき同じ数字は出せません。詩を書くのに使用したカードの枚数に等しい得点を獲得します。
またカードに書かれたアイコンからも得点を得ます。どのマークが何点になるかはどのくらい強化しているかによって変わります。
詩を読んだらそのときに使用したカードを1枚残します。ゲーム終了時、残したカードを使って1回だけ詩を書くことができます。
ゲームの流れ
手番ではワーカーを動かして、その場所のアクションを実行します。他のプレイヤーがいるところには入れません。
ただし、エネルギーを消費することで黒いワーカーを動かす権利を持ちます。
そうすると、黒いワーカーを移動させてアクションができます。黒ワーカー用のスペースは別にあるため、他のプレイヤーがいてもアクション可能です。
ほとんどアクションにはエネルギーが必要です。
手番開始時、手札を捨てることでエネルギーが回復できます。またはアクションをせずにワーカーを手元に戻して休憩することでエネルギーが全回復します。
ゲームの終了
12ラウンド行うとゲーム終了です。
最後に1回詩を書き、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
多重人格ワーカープレイスメント
プレイヤーが各人格を担当するめずらしいゲームです。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで80分ほどでした。
ワーカーの扱いが独特ですが、基本的にはカードを集めてセットコレクションを行っていきます。
ゲーム開始時、すべてのアイコンは1つ1点なのですが、強化していくことでどんどん得点が増えていきます。そのため、同じアイコンを強化して、そのカードのセットを作っていくことで大量得点が可能になります。
他にも手札やエネルギーの上限を強化していくことができます。
今回わたしは上限強化は一切無視で、とにかく得点倍率を上げて同じジャンルの詩を書いていました。ただ、そのアイコンのカードが来るかどうかは運のため、そう都合よくもいきません。他のプレイヤーにカットされてしまう可能性もあります。
序盤こそ何をしていいのかわからずにフワフワしていましたが、やることがわかるとあとはそれに向かっていくだけです。特殊な効果などもないため、できるだけ得点が取れるようにカードを集めるのが主目的になります。
アクションをするのにエネルギーが必要になるため、やりたいときに肝心のエネルギーが足りないことがよくありました。
アクションが4種類しかないため、ワーカープレイスメントとしてはかなりシンプルです。
カードを取るか、強化するか、詩を書くかのどれかなのでやることもわかりやすいです。(カードの取り方が2種類あります)
ただワーカーの使い方がなかなか独特なため、ちょっと変わったワーカープレイスメントを遊んでみたい人におすすめです。
タイトル | Pessoa |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 45~75分 |
デザイナー | Orlando Sá |
BGGリンク | Pessoa | BGG |