「ロシオ」はリスボンのロシオ広場に石畳を敷いていく1~4人用のゲームです。タイルのパターンによって得点が獲得できるのですが、ボードは共通のため誰がどの形を狙っているのかをよく見ておく必要があります。
ロシオ(Rossio)について
タイルを組み合わせてゲームボードとなる枠組みを作ります。上部には縦列を埋めたときにもらえるボーナスが書かれています。
タイルはすべて1マスで4色が26枚ずつあります。カードにはコスト、得点がもらえる図形のパターン、得点の3つの要素が書かれています。
各プレイヤーはタイルを置いたり、カードを置いたりするための個人ボードを受け取ります。
ゲームはすべてのマスが埋まるまで時計回りに手番を繰り返します。
すべて埋まったらそのラウンドを最後まで行いゲーム終了です。
手番では3つのステップを行います。
手番の流れ
手番では以下の3つを順番に行います。
- カードのプレイと起動
- タイルの配置
- カードのドローとタイルの補充
①カードのプレイと起動
書かれているコストを支払って手札から1枚カードをプレイします。
場にカードがあるならばそれを左にずらします。カードは3枚までしか置けないため、ボードから出てしまったカードは捨てられます。
カードは両面仕様になっており、裏面はすべて1金がもらえる効果です。表面にはどのパターンが何点になるかが書かれています。
たとえば「赤が3マス並んでいる」だったら、ゲームボード上にある赤が3マス並んでいるところを数えます。それにカードに書かれた得点をかけたものが今回もらえる点数です。
カードは3枚すべて起動します。
②タイルの配置
個人ボードにあるタイルを左から順番に配置していきます。タイルはすでに場にあるタイルに辺が隣接するように置きます。
その際、同じ色のタイルを置くと、もう1枚置けます。さらにそれも同じならもう1枚置けます。そのため、色さえ一致していれば個人ボードにある4枚すべてを置くことが可能です。
タイルを置いたら個人ボードで見えているマスにある分だけお金をもらいます。
タイルを置いたときに縦列がそろい、さらにボードにボーナスが書かれていればそれを受け取ります。
③カードのドローとタイルの補充
場にあるカードから1枚を手札に加えます。
このときタイルを何枚置いたかによって選択肢の幅が決まります。たとえば、1枚しか置けなければ右端だけ、3枚置ければ右端から3番目までのいずれかのカードが選べます。
その後、4枚になるように個人ボードにタイルを補充します。
ゲームの終了
枠内にすべてのタイルが埋まると終了条件を満たします。最後にタイルを置いたプレイヤーは3点を獲得します。
その後、ラウンドを最後まで続けます。
他のプレイヤーはタイルは置けませんがカードはプレイできます。
ゲーム終了時、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
これを置くとあの人が得をするしなぁ
シンプルなタイル配置ゲームです。特殊効果などないため、どうタイルを配置するかに集中できます。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
準備段階でカードを5枚受け取り、そこから3枚を受け取って2枚を捨てます。
ですが、0金スタートのため結局1枚は裏向きでプレイする必要があります。(表でプレイするにはお金が必要なため)せっかく選んだにも関わらず、絶対に使えないのが何とも不思議でした。
始まってしまえばやることはシンプルで、カードをプレイして得点化、その後、タイル配置を繰り返します。この得点化から配置という順番も変わっていますね。
得点が高いほど図形のパターンが複雑だったり、プレイのコストが高かったりします。同じパターンであってもコストや得点が違うため、どの図形を狙っていくかが考えどころです。
同じパターンを揃えてしまえば、一気に大量得点できる可能性もあります。
ただし、ボードは共有のため「あの人はあのパターンを目指しているのか」とわかれば当然邪魔されてしまいます。逆に同じパターンを持っていれば協力体制が築けるのも面白いです。
毎回パターンの数を数えて得点計算するのがちょっと面倒ですが、それさえ気にならなければシンプルなタイル配置ゲームとしておすすめです。
ゲーム内容とは関係ないですが、タイルに黒いシミのようなものがあります。最初は印刷ミスかなと思ったのですが、よく見ると人のイラストでした。そう考えるとかなり大きい広場ですね。
タイトル | Rossio |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | Orlando Sá |
BGGリンク | Rossio | BGG |