「Kbernestich(クベルネシュティッヒ)」は3~4人用のトリックテイキングゲームです。最初の4トリックでプロットシートにキューブを配置していき、そのゲームでのルールを確定させていきます。
Kbernestich(クベルネシュティッヒ)について
カードは4スート、12枚ずつの48枚です。カードにはアイコンと数字が書かれています。2~12までの数字が使われており、アイコンだけのカードもあります。重複するカードはありません。
各プレイヤーごとにディスクとキューブがあります。ディスクは得点表示にキューブはプロットに使います。
その他にプロットシート1枚と切り札表示ポーンが1つあります。
ゲームの流れ
ゲームは全4ラウンドです。
1ラウンドで11トリックを行いますが、初め4トリックではカードをプレイする前にプロットを行います。
毎ラウンド開始時、得点が最下位のプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
スタートプレイヤーはそのラウンドでの切り札スートを決めます。(切り札なしも選べます)
プロットフェイズ
スタートプレイヤーから順番にプロットを行います。
プロットシートの配置可能なマスに、2個までのキューブを配置します。配置しなくても構いません。
全員が1手番ずつ行ったら、プロットフェイズは終了です。
トリック
トリックはスタートプレイヤーがリードプレイヤーとなり、最初のカードをプレイします。
ゲームはマストフォロー、切り札ありのトリックテイキングゲームです。強さは2が最弱で、大きくなるほど強く、アイコン単体が最強です。
獲得したトリックは表向きにして自分の前に置いておきます。
何トリック取ったかを数えるため、他のカードと混ざらないようにします。
トリックの勝者は次のプロットフェイズのスタートプレイヤーとなり、その後のトリックでのリードプレイヤーとなります。
ラウンドの終了
最初の4トリックにはプロットフェイズがありますが、残り7トリックは一般的なトリックテイキング同様にトリックの勝者がリードします。
手札をすべて使い切ったら勝利点の計算です。
勝利点の計算
計算は勝利点がもっとも高いプレイヤーから降順に行っていきます。
同じマスにディスクが重なった場合、上にあるほうが高いと見なします。後から来たほうが上に乗ります。
マリエへの手紙 | キューブを置いたマスに書かれた勝利点を獲得します。 |
成長の予感 | プロット中のビッドが成功していれば6点です。 |
マリエからの手紙 | 獲得したカードに応じて勝利点が入ります。バースト値を超えている場合は0点です。 |
ラウンドの終了
勝利点の計算が終わったら、プロットに使ったキューブが手元に戻ります。ただし、現在の勝利点に応じて戻ってくる数が変わります。
ゲームの終了
4ラウンド終了時、もっとも勝利点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
思惑を考えつつ最大点を目指す
プロットではスートごとの得点、バースト値、ビッドなどを決めていきます。また特殊効果が使えるようになる「行動」も1人1種類ずつ選べます。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ほどでした。
プロットフェイズがかなり独特で、濃厚なインタラクションがあります。
たとえば、自分で切り札を決めたとします。そのスートはたくさん取れると考え、カードの得点を高くします。(スートごとの得点は0~2点です)
それを見た他のプレイヤーがバースト値を下げます。(バースト値は18~28点です)そうすると、簡単にバースト値を上回ってしまう可能性が高くなります。
3人戦の場合、全スートを2点にすると1トリック6点です。バースト値が18になると6トリックしか取れなくなります。かといってバースト値を上げようとすると、スートの得点を0点にされるかもしれません。
これだけだとトリックをあまり取らないほうがいいような感じもしますが、「ハンナの恩寵」により、意味合いががらりと変わります。
ハンナの恩寵にキューブを置くと、バースト値を超えた分だけ得点になります。そのため、わざとバースト値を低くして、トリックを取りまくることもできます。
このようにいろいろな点の取り方がありますが、そう上手くもいきません。
全プレイヤーが同じプロットシートにキューブを置いていくため、どうやっても邪魔が入ります。たくさんトリックを取ろうとしているのにスートの点数を低くされたり、バースト値を下げられたりとお互いに干渉し合うことになります。
この上、特殊効果をもたらす5種類の「行動」もあり、さまざまな思惑がぶつかりあいます。
とにかく良く考えないと得点には結びつきません。
今回わたしはトリックを取りまくっていましたが、断トツで最下位でした。勝てばいいわけではないところが何とも難しいです。ちなみに1位の人はほぼビッドを成功させ、着実に得点を伸ばしていました。
考える要素が多いため、トリックテイキングに慣れた人向けのゲームです。ある程度の経験がないと、どう動けばいいのかわかりづらいかもしれません。
トリックテイキングに慣れた人ならば、濃厚なインタラクションが味わえるため、ぜひ遊んでみてほしいです。
タイトル | Kbernestich |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | サトウハヤト |
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