FACTORIA(ファクトリア)は蒸気と歯車の世界を舞台にした3~5人用の拡大再生産のゲームです。プレイヤーは工場で遺物を増やしたり、価値を上げたりして100ゴールド以上の獲得を目指します。個人の手番がなく、各フェイズを同時にプレイしていくのが特徴です。
FACTORIA(ファクトリア)について
5枚の工場シートをプレイ人数分並べます。工場シートは両面仕様になっており、どちらの面を使っても構いません。さらに技術書カードを5枚並べます。こちらも両面仕様になっており、どちらを使ってもOKです。
各プレイヤーは所持金表示シートと人型コマ、プレイヤーチップを受け取ります。さらに初期資金と初期遺物を受け取ります。
各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。
フェイズ1:工場選択
このラウンドで使用する工場を選びます。
使いたい工場が決まったら、同時に指の数で工場を指定します。
その後、自分の人型コマをその工場に移動させます。
フェイズ2:工場稼働
フェイズ1で選択した工場を稼働させます。
工場を稼働させるためには対応する遺物を消費するか、公開します。どういった効果があるかは工場にアイコンで表示されています。
選んだのが自分1人(ソロ)だった場合、工場の改良ができます。
同時に複数人が選んだ(シンクロ)場合、生産ボーナスを受け取ります。
フェイズ3:発掘/市場
発掘か市場のどちらかのアクションが行えます。
発掘はゴールドを支払うことでいずれかの遺物1個を獲得します。
市場は手持ちの遺物1種類を好きなだけ売却できます。
またはその代わりに指定のセット売却を1回だけ行えます。
フェイズ4:技術開発
コストを支払い技術書カードの技術を開発します。
技術はさまざまな永続効果をもたらします。
ゲームの終了
上記を繰り返し、フェイズ4の開始時に100ゴールド以上持っているプレイヤーは伝説の歯車の購入を宣言しなければなりません。
宣言があった場合、もう1ラウンド行ってゲーム終了です。
もっとも所持金が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
一気に拡大していく気持ちよさ

ルールはA4に1枚裏表でまとまっているので決して多くはありません。
フェイズでやるべきこともシンプルです。
ただ、実際に初めてみると「これで本当に大丈夫なのか??」という不安が出てきます。というのも、序盤は全然拡大していかないのです。1個あった遺物が2個になったり、1個が1段階レベルアップしたりと、本当にごくわずかな拡大が続きます。
けれども、遺物のランクがあがっていくと一気に拡大が始まり、1ケタしかなかったお金が数倍、数十倍と急激に増えていきます。ただし、目標が100ゴールドのため、こうなるともうゲームは終盤です。
この急激に拡大していく感じが気持ちいいです。
今回は4人全員が初プレイでルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどでした。
工場の組み合わせ、技術書の組み合わせによって、やるべきことがだいぶ変わってきそうなので、リプレイ性はかなり高いです。
また、工場選択のバッティングもいいアクセントになっていて、改良するにはソロになる必要があるので、誰がどのアクションを狙っているかをよく考えなければなりません。一斉に公開したときに「えー、こっちなのかよ~」となるのが楽しいですね。
すべてのフェイズが同時進行なので、ダウンタイムがあまり生じないところもゲームのテンポをよくしています。
評判がいいのも納得な拡大再生産のゲームでした。