森の中のキツネ デュエット(The Fox in the Forest Duet)は2人用の協力型トリックテイキングゲームです。トリックの勝敗に応じてボード上のマーカーを移動させ、すべての宝石トークン獲得を目指します。
森の中のキツネ デュエットについて
カードは3スート、1~10の30枚です。
奇数ランクのカードにテキスト効果がついています。
ゲームボードの指定のマスに宝石トークンを置きます。ゲームボードは両面仕様になっていて難易度によって使う面が決まります。ボード上に11個のマスがあるので、その両端がそれぞれのプレイヤーを向くようにします。そしてボード中央の円形のマスにチームトラッカーを置きます。
各プレイヤーに11枚ずつカードを配ります。残った山札の1番上のカードをめくります。このカードのスートが切り札スートです。
ゲームは切り札あり、マストフォローのトリックテイキングです。
トリックに勝ったプレイヤーの方向に、カードに書かれた足跡の合計分だけチームトラッカーを進めます。
これを11トリック繰り返すとラウンド終了です。
チームトラッカーがマスを越えてしまった場合
トラッカーが進みすぎてボードの端から出てしまった場合、その端のマスに森トークンを置き、トラッカーを中央に戻します。これにより、そのマスにはもう行けなくなります。そのマスに宝石トークンがある場合は1つ内側のマスにずらします。
宝石トークンがある場合
トリックが終わったときにチームトラッカーのマスに宝石トークンがある場合、その宝石トークンを獲得してゲームから除外します。
ラウンドの終了
ゲームは全3ラウンドです。
1ラウンドと2ラウンドの終了時は以下の処理を行います。3ラウンド終了時にはゲームが終わるため、この処理は行われません。
宝石トークンの補充
ボード上の+がついているマスに宝石トークンを1つずつ追加します。宝石トークンは1マスに何枚でも置くことができます。
森トークンの配置
森トークンが残っている場合、どちらかの端に森トークンを置きます。どちら側に置くかはプレイヤー同士で相談できます。
処理が終わったら再び30枚すべてをシャッフルして次のラウンドを始めます。
ゲームの終了
ゲームの終了パターンは以下の3つです。
勝利
ボード上にあるすべての宝石トークンを獲得したらゲームクリアです。
難易度や残りの手札枚数に応じて得点が入ります。
道で迷子
チームトラッカーが端を越えたときに置ける森トークンがない場合は負けです。
時間切れ
3ラウンド終了時に宝石トークンがボード上に残っていると負けです。
2人専用協力型トリックテイキングゲーム
30枚中22枚を使用するので完全なカウンティングはできません。一般的なトリックテイキング同様、ラウンド中は手札や戦略について話してはいけません。
難易度は1~3まであるのですが、今回は初めてということで1でやってみました。
結果、3ラウンド目で手札2枚を残した状態でクリアできました。
さすが難易度1ということで、そこまで難しくありません。手札のめぐりによっては2ラウンド目でクリアすることも十分できそうでした。
ちなみに難易度があがると宝石トークンの数が増えて、森トークンが減るため、ムダな動きができなくなっていきます。
ポイントはテキスト効果です。
「このトリックは反対方向に進めてもよい」「1枚の移動値を無視してもよい」といったテキスト効果を上手く使うことで、チームトラッカーの動きをある程度コントロールすることができます。
もちろんマストフォローがベースにあるため、ダメなときはどうしようもありません。無情にもコマはあらぬ方向に進んでしまいます。
同じ協力型トリックテイキングのザ・クルーと比べると、そこまで厳密性を求められません。あちらは配りきりのため、ある程度のカウンティングができないと失敗の可能性がだいぶ高まります。森の中のキツネは山札が残るため、そもそもそこまで読み切ることができません。その分、気楽に遊ぶことができます。
テキスト効果も5種類しかないため、リファレンスがあればそこまで難しくありません。2人専用で協力というのはかなりめずらしいので、トリックテイキングが好きな人ならば試してみる価値がありますね。
タイトル | The Fox in the Forest Duet |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Foxtrot Games |