テラミスティカ:商人たちは、テラミスティカの2番目の拡張セットです。テラミスティカ本体は必要ですが、第1拡張の氷と炎はなくても遊ぶことができます。アクションの種類が増え、船を使って離れた場所に住居を作れるようになりました。
テラミスティカ:商人たちの新要素
造船所
新たな建物として造船所が登場します。
造船所は砦や聖域のように交易所から派生するため、これまでの種族ボードの隣に造船所ボードをつなげます。
造船所ボードも種族ごとにすべて異なります。
船
造船所を建てることで船を作れるようになります。
船は他の種族と交易することでボーナスを得たり、河川を移動させることで離れた場所に住居が建てられたりします。
新しいアクション
ゲームボードの下に新たなパワーアクションボードを追加して置きます。
新たなアクションは船にまつわるものが2つと恩恵タイルを獲得できるもの1つです。
これまで建物ボーナスで獲得できた恩恵タイルをパワーアクション+司祭コマ1つで得られるようになりました。
新たなタイルやカード
新しい恩恵タイルや得点タイル、街タイル、ボーナスカードが加わります。
特定の種族専用の移動距離レベルボード、商人コマなどもあります。
さまざまな要素が追加された良拡張
もともとのテラミスティカが種族ごとの能力、マップでの陣取り、資源管理とさまざまな要素が詰め込まれていたのですが、この拡張が入るとさらに選択肢が増えるため、人によっては過剰に感じるかもしれません。
テラミスティカの経験なしで、この拡張を入れるのはかなりハードルが高いです。
その分、やり込んだ人にとっては面白さが倍増するほどの魅力があります。
テラミスティカの種族能力はかなり幅広く、マップによって強弱がはっきりでます。そのため、種族ごとに初期点が違うというヴァリアントがあります。マップごとに15~30点のいずれかでスタートするので、多少弱くてもこのくらいのハンデがあるならやってみようかという気になります。
今回は4人で遊んでみました。
基本ルールから教えてもらったので説明に1時間ほど、プレイには3時間ほどかかりました。
わたし以外の3人はもう何度も遊んでいる上、わたしはテラミスティカ自体が久しぶりだったので最初に種族を選ばせてもらい、いくらか得点でもハンデをもらいました。
わたしはノマドを使い、他はアコライト、シェイプシフター、イエティという拡張の種族でした。
ノマドは初期住居が3つで割とオールラウンダーな能力なので、特にとがった戦略が要求されません。そのため、盤面を広げることに力を入れつつ、満遍なく要素をあげていきます。
都市化が3つ済んだあたりで船を作り始め、どんどん交易して得点を稼いでいきます。交易は相手の建物によってもらえるものが異なります。そのため、周りが砦や聖域といった建物にアップグレードしてからの方がいいものをもらえます。交易された方も建物と同じようにパワーがもらえるため両方が得をします。
テラミスティカでは周りを他プレイヤーに囲まれてしまうと詰んでしまうことがあったのですが、商人たちでは船を使って離れたところにも建てられるようになったため、詰みにくくなっています。
かといって易しくなったわけではなく、要素が増えたため、考えるべきことはかなり増えました。正直、他のプレイヤーのボードにまで目が届きません。いかに自分が上手く動くかだけで精一杯ですね。
ちなみにBGGでのWeightはテラミスティカが3.95で、商人たちは4.00なので難易度はだいぶ高いです。(2019年11月時点)