テラミスティカは、さまざまな要素がこれでもかと詰め込まれたボードゲームです。個人ボード、種族ごとの特殊能力、マップ上での陣取り、資源管理といったたくさんの要素があり、かかる時間も1人あたり30分と、かなり内容が濃いボードゲームです。
テラミスティカについて
テラミスティカは2~5人用です。プレイヤーはまず14種族のうちから好きな勢力1つを選びます。(ボードは両面仕様で7枚あるため、同時にプレイできない種族もあります)もちろんこの14種族は全て異なる能力をもっているため、初回はどれを選ぶかで、もう迷ってしまいます。
ゲームは3つのフェイズに分かれており、それを6ラウンド行います。
- フェイズ1:収入
- フェイズ2:アクション
- フェイズ3:教団ボーナスと整理
6ラウンド行い、最終得点計算をして、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
手番にできるアクションは8種類です。これを1アクションずつ順番に行い、パスのアクションを行ったプレイヤーはそのラウンドは以降行動できません。
- 地形の変換と建設
- 船舶の改良
- スコップとの交換効率の向上
- 建造物の改良
- 修道会への司祭の派遣
- パワーアクション
- 特別アクション
- パス
できることの種類が多いので、最初は圧倒されるかもしれません。(すべてのできるアクションが示された行動補助タイルが用意されています)しっかりと計画立ててアクションを行っていかないと、全然立ち回れなくなる場合もあります。
よくぞここまで要素を詰め込んだ
できるアクションの種類が多く、さらに選んだ種族によって戦略が変わってくるので、ボードゲームとしてのハードルは高いです。どれをどの順番で行えば効率がよくなるのか、最初は見当がつかないかもしれません。
しかし、それを乗り越えることができれば、これほど「しっかりボードゲームで遊んだ!」という実感をもてるゲームはそこまでありません。遊び終わってから「あの種族だと、ああいうやり方がいいんじゃないか」「この種族だったら、もっといい方法があったはず」「あの人が使ってたやつ、今度使ってみたい」とリプレイ意欲がかなり湧きます。
慣れたプレイヤー3人ならば1時間半程度で終わります。
最大人数の5人で遊んだこともありますが、そのときは準備やルール説明に1時間、そこからプレイに5時間と、計6時間ほどかかりました。
5人はさすがに多いと思うので、3人か4人で遊ぶのがおすすめです。いろいろなボードゲームを遊んでみて、もっと要素が多いものにチャレンジしてみたいという人におすすめのゲームです。ボードもカラフルでコインやコマといったコンポーネントもたっぷり入っています。
2016年06月03日の現在、BoardGameGeekでも4位と世界中のボードゲーマーからも支持されているゲームです。日本語版もありますが、文字は種族名くらいしかないので英語版でも問題なく遊べます。