ウォーターディープの支配者たちはTRPG「ダンジョン&ドラゴンズ」の世界を舞台にした2~5人用のワーカープレイスメントです。
ウォーターディープの都市に存在する勢力のひとつとして、冒険者たちを集め、クエストを達成し、影響力を拡大することを目指します。
ウォーターディープの支配者たちについて
各プレイヤーはカードやコマを置くためのプレイヤーマットとロード・カード、陰謀カード、クエストカード、初期資金を受け取ります。
ワーカーとなるエージェントコマの数はプレイ人数によって異なります。たとえば2人ならば4個、4人ならば2個です。
ゲームには4色のキューブが登場しますが、これは資源ではなく冒険者を表しています。白がクレリック、橙がファイター、黒がローグ、紫がウィザードです。
また、クエストカードには必要になる冒険者とお金、それを達成することでもらえる報酬が書かれています。
陰謀カードは大きく3種類に分かれており、誰かを攻撃するもの、自分が利益を得るもの、相手に強制クエストを押しつけるものがあります。
ロードカードはいわゆる終了時ボーナスで「○○を達成していると4点」といった内容が書かれており、非公開情報です。
ゲームはオーソドックスなワーカープレイスメントです。
ラウンド開始の処理を行ってから、各プレイヤーが1つずつエージェントコマを配置して、アクションを実行していきます。
行えるアクションは建物を建てることでどんどん増えていきます。これを全8ラウンド行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
カード効果が派手なワーカープレイスメント
ワーカーを配置し、資源(冒険者)を集め、クエストを達成する。
基本的にはこれの繰り返しです。
アクションもほとんどがアイコンで分かる効果なので、ワーカープレイスメントの経験がある人ならばスムーズに遊べるはずです。
このゲームの大きな特徴は陰謀カードです。
陰謀カードには攻撃、利益、強制クエストの3種類があるのですが、この強制クエストがなかなか厄介です。
クエストはワーカーを配置した後に達成することができます。ただし、強制クエストがあると、まずはそちらを達成しなければなりません。
しかも強制クエストはコストと得点が割に合わないものがほとんどなので、手番を浪費させつつ、資源も失わせることができます。
攻撃カードも強力なものが大きく、1枚のカードで一気に計画を狂わされることもめずらしくありません。
陰謀カードによって、だいぶ派手な展開になるので、直接攻撃が苦手な人やカードの引き運に左右されるのが嫌な人には向いていないかもしれません。
今回、久しぶりに取り出してきて5人で遊んでみたのですが、ルール説明から入って3時間ほどでした。
なかなかの接戦だったので、ゲームが終わってから「あそこがああだったら勝てた」といった話で盛り上がりました。
クエストを達成すると一気に得点が伸びるので、タイミングが合えば後半であっても十分に逆転可能です。
陰謀カード、クエストカードとカードの引きに左右されますが、基本はオーソドックスなワーカープレイスメントなので遊びやすいです。
また、お金トークンなどのコンポーネントも凝っており、見た目もいいです。ワーカープレイスメントが好きな人ならば、まず間違いないゲームです。
タイトル | Lords of Waterdeep |
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発行年 | 2012年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 60~120分 |
デザイナー | Peter Lee, Rodney Thompson |
BGGリンク | Lords of Waterdeep | BGG |