「ルソンレイルズ」は、投資家兼鉄道会社経営者として、株券を購入したり、線路を敷設したりしていくゲームです。会社のお金と個人のお金が別になっている18××のようなゲームですが、コンパクトにまとまっておりプレイ時間が短いのが特徴です。
ルソンレイルズについて
日本語版のルソンレイルズでは、ルソンマップと日本マップの2つが遊べる両面仕様になっています。大まかなルールは同じですが、会社の数や株券の枚数、線路の数などが異なります。
日本マップのほうが短時間で遊べるようになっているため、初めはそちらで遊ぶことが推奨されています。
ゲームボードにアクションカードを並べ、各プレイヤーに手札としてアクションカードを配ります。
ルソンレイルズではカードをプレイすることでアクションを実行します。
カードは場にあるカードを選んでもいいですし、手札のカードをプレイしても構いません。1人ずつアクションを実行していき、場にあるアクションカードがなくなるとラウンド終了です。
日本マップの場合、5ラウンドが終了するか、その他いくつかの終了条件を満たすことでゲームが終了します。
アクションの種類
株券の競り
場にある株券を1枚選び、それに対する競りを行います。ハードパスの競りで、もっとも高値をつけた人が株券を入手します。
その際のお金は、その会社に入ります。
線路の敷設
自分が株券を所有する会社の線路を敷設します。地形によって配置コストが異なります。いくつかある特殊マスに線路を敷設することで株価が上がります。また、カードによって敷設できる最大個数が異なります。
開発の実行
マップ上の都市の開発を行います。都市を開発することで、そこに線路を敷設している会社の株価が上がります。
会社に貢献
ストックから会社にお金を入れます。
ラウンドの終了
場にあるアクションカードがすべてなくなるとラウンド終了です。
所有する株券に応じて配当が行われます。配当金額は、現在の株価を発行株式数で割って算出します。
また規定のラウンド終了時に手札のアクションカードが補充されます。
ゲームの終了
- 規定ラウンドが終わる
- 規定数の株券が買われる
- 規定数の線路が敷設される
いずれかの条件を満たすと、そのラウンドでゲーム終了です。
個人のお金がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
コンパクトな株式+鉄道経営
18××系のゲームはどうしても長時間かかるものが多いですが、ルソンレイルズは1時間ほどで終わるため、どんな感じか試してみたい人にもちょうどいいです。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで70分ほどでした。
カードをプレイしてアクションを実行なので、やることがわかりやすいです。場にあるカードがなくなったらラウンド終了というのも見通しがいいです。
ただしその分、運要素があり、やりたいときにそのアクションを選べない可能性があります。ただ、そこまでアクションの種類は多くないため、手詰まりになるようなシーンはまずありません。
場にあるカードだけでなく、手札のカードもプレイできるのがポイントで、ラウンド終了までのタイミングが若干読みづらくなっています。また、手札のカードは持ち越せるため、いざというときまで取っておくことも可能です。
序盤はどんどん線路を敷設していきたいところなのですが、終盤は線路がなくなってしまうため、アクションの強弱や優先度が変わっていくところも面白かったです。
いくらで競り落とすか、どのタイミングで株価を上げていくか、どこでゲームを終わらせるかなど、1時間の中に考えることも満載で、密度の濃い時間が過ごせます。
18系のゲームに興味はあるものの、なかなか手が出せないという人にもおすすめです。
タイトル | Luzon Rails |
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発行年 | 2021 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 45~90分 |
デザイナー | Robin David |
BGGリンク | Luzon Rails | BGG |