「マーベルゾンビーズ」はゾンビ化したヒーローとして、シナリオクリアを目指す協力型のゲームです。プレイヤーはゾンビとして、人間たちと戦ったり、捕食したりしながら、ミッション達成を目指します。
マーベルゾンビーズについて
各プレイヤーは自分が使用するヒーローを選びます。ヒーローによって能力が異なります。
シナリオに応じてタイルを組み合わせて、今回使用するゲームボードを作ります。また必要に応じてトークン類をセットします。
このゲームではシナリオをクリアするまでラウンドを繰り返します。各ラウンドでは、どのプレイヤーが先に行動するかを話し合って決めることができます。
ラウンド開始時、全員の飢餓レベルが上がります。
飢餓レベルが上がると振れるダイスの数が増えますが、レベルが最大になると行動が制限され、さらにダメージを受けるようになってしまいます。
手番では2アクションを行います。(能力が解放されると3アクション)
アクションには以下のようなものがあります。
- 移動
- 攻撃
- 捕食
- カードの獲得
- ドアの開閉
自分の攻撃範囲内に敵がいれば、攻撃できます。攻撃ではダイスを振って判定します。振れるダイスの数やどのダイス目で攻撃が当たるかはヒーローによって異なります。
敵を倒すと経験値が入り、一定の経験値を獲得することで能力がアンロックされていきます。ただし、その分、敵が出やすくなっていきます。
マップ上のサブキャラクターを捕食すると、新たな能力が手に入ります。
全員がアクションを行ったら、敵が移動、攻撃を行います。そして新たに敵が出現します。
これを繰り返し、シナリオによって設定された目的が達成できればクリアです。また、ヒーローが1人でも倒れてしまうと、シナリオ失敗です。
MARVELのZOMBICIDE
さまざまなシリーズが出ているZOMBICIDE (ゾンビサイド)のMARVEL版です。
アイアンマンやキャプテンアメリカ、ハルクといったおなじみのヒーローがゾンビとして襲撃してきます。ちなみに一部のヒーローは生存しており、プレイヤーたちの前に立ちはだかります。
今回は4人でプレイし、初めにチュートリアルシナリオ、次にもっと難しめのシナリオを遊びました。ルール説明を合わせて3時間弱かかりました。
ゾンビサイドにあった物音のルールがなくなったため、多少処理が簡単になりました。また、飢餓のルールが加わったことで、定期的に人間を捕食しなければなりません。
ライフは5しかないため、飢餓マックスの状態が続くとあっさり死んでしまいます。
2枚まで所持できるカードには、さまざまな能力が書かれており、これによって飢餓レベルを下げたり、ライフを回復したりすることも可能です。
チュートリアルシナリオは、さすがに難易度が低く、危なげなくクリアできました。
そして次に挑んだシナリオは一気に難易度が上がり、中盤で早くも人間たちに包囲されてしまいます。一時は敵であふれかえり「もうダメだろ…」という諦めムードでしたが、何とかそこから盛り返します。
さっきまでの絶望モードがウソのように敵を撃退していき、次のターンで脱出して終わりというところまで来たのですが、敵の急襲に遭い、あえなく1人が倒れてシナリオ失敗で終わりました。
今回遊ばせていただいたのは、すべてのフィギュアが彩色済みだったので、かなり雰囲気が出ていました。敵の処理などは多少複雑ですが、手番ですることは移動、攻撃、カードの獲得、捕食くらいなのでだいぶわかりやすいです。
ゾンビサイドでは、まず装備を揃える必要がありましたが、マーベルゾンビーズはゲーム開始時から強いので、そうした下準備が不要になっています。
MARVELについての知識がなくても問題なく遊べますが、やはりある程度知っていたほうが一層楽しめる気がします。サブキャラクターはアベンジャーズなどでもおなじみのキャラクターが多数登場するため「あー、この人はこういう能力なんだ」という納得感があります。
シナリオが多数用意されている上、独立拡張では生きているヒーローとしてもプレイ可能です。しかもかなりの数の拡張があるため、ハマる人はどんどんハマっていくこと間違いなしです。
ただゲーム自体はゾンビサイドなので、そこまで新鮮さがあるわけでもありません。もちろんゾンビサイドが好きな人ならば、間違いなく楽しめる内容になっています。
タイトル | Marvel Zombies: A Zombicide Game |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Fábio Cury, Michael Shinall |
BGGリンク | Marvel Zombies: A Zombicide Game | BGG |