カッラーラの宮殿は資材を集め、建物を作り、勝利点を集めていくゲームです。資材を乗せる円盤が回るようになっているのが大きな特徴です。
カッラーラの宮殿について
カッラーラの宮殿には6種類の資材があります。資材は白、黄、赤、緑、青、黒の順で、白がもっとも価値が高いです。
都市も同様に6種類あり、それぞれの色に対応しています。
そこに建物を建てるのですが、その際、支払うコストはその色以上のものでなければなりません。たとえば赤い都市に建物を建てるのならば、白、黄、赤のいずれかの資源が必要です。
都市でもらえるものは2種類あり、ひとつがお金、もうひとつが勝利点です。もちろん、価値が高い都市の方がもらえるものが多いです。
手番で行えることは3種類です。
- 資源の購入
- 建物の建設
- 決算
資源はゲームボードにある円盤から買います。どの色がいくらかはボード上に書かれています。円盤は手番ごとに回転していき、時間が経てば経つほど安くなります。
たとえば、白の資材は最初6金ですが、最終的には1金になります。購入の際は1区画にあるものを好きなだけ購入できます。
建物の購入は先述のルールに従い、ゲームボードから個人ボードに配置します。建物にはオブジェが描かれており、建てたときにそのトークンをもらえます。これは終了時にボーナス点をもたらします。
決算では6種類の都市のうち、いずれか1箇所を指定します。たとえば赤の都市は(×2勝利点)なので、そこに建物が3つ建っていれば2×3で6勝利点もらえます。
他に達成ボーナスがあり、標準ルールでは固定です。上級ルールではランダムに変わるため、ゲームのたびに違った方針が要求されます。
すべての建物が建設されるか、誰かが3つの達成ボーナスを得たらゲーム終了です。ただし、終了させるかどうかは任意なので、条件を満たした人が終了を宣言しない限りゲームは続きます。
終了が宣言されたらそのラウンドを最後まで行い、得点計算をし、もっとも勝利点が高いプレイヤーの勝利です。
今買うか、あと一手番待つか
2013年に1度遊んだことがあるのですが、そのときは「あっさりしたゲームだな」という印象で、そこまで記憶に残っていませんでした。
今回、4年ぶりに遊んでみると、イメージがガラリと変わり、非常に悩ましいゲームだと感じました。何年か経って遊んでみると印象が変わるというのはボードゲームではたまにあることです。
ゲーム中は「買うか待つか」「お金か勝利点か」という2択を常に迫られます。
上級ルールでは円盤を回さないという選択肢があるため「誰が耐えられなくなるか」といったガマン比べになります。このキリキリした感覚はたまらない人にはたまらないでしょう。
お金か勝利点かという2択はドミニオンなどのデッキ構築に通じる面があります。
最終的には勝利点を集める必要があるのですが、その効率をアップさせるにはお金が必要です。どのタイミングでお金から勝利点に切り替えるかというタイミングの見極めが重要です。
展開の幅が出て、よりヒリヒリした戦いになるので、遊ぶ際は上級ルールで遊ぶのがオススメです。いわゆる「洗面器ゲー」が好きな人にオススメのゲームです。
タイトル | The Palaces of Carrara |
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発行年 | 2012年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Michael Kiesling, Wolfgang Kramer |
BGGリンク | The Palaces of Carrara | BGG |