トリックテイキングゲームは、人数に応じてさまざまなゲームがあります。
以前「5人でトリックテイキング」というテーマで記事を書きましたが、今回は3人用のオススメをピックアップしてみました。
ネイブ
トランプを使ったトリックテイキングです。切り札あり、マストフォローのオーソドックスなルールのため、トリックテイキングをあまり遊んだことがない人にもオススメできます。
1トリック1点なのですが、ハートのJがマイナス4点、ダイヤのJがマイナス3点、クラブのJがマイナス2点、スペードのJがマイナス1点のため、トリックを取りつつ、マイナスのカードは避ける必要があります。
「トリックを取る(トリックテイキング)」「トリックを取らない(トリックアボイダンス)」の両方の要素が入っているため、基本的なやり方を学ぶのにも向いています。
ボトルインプ
オリジナルカードのトリックテイキングです。カード構成が特徴的で、3スートありつつも、同じ数字はありません。どの数字が何色かというのは、リファレンスがあるので覚えておく必要はありません。
ボトルの下にある数字よりも小さな数字を出すことで、ボトルの所有者が変わります。最後までボトルを持っていると、それまで獲得したトリックは得点にならず、さらに最初にみんなで埋めたカード分だけのマイナスになってしまいます。
トリックテイキングはあまり遊んだことがないけれども、ボトルインプは好きという人も多い、人気作です。
モンスカート
ドイツの伝統的トリックテイキングであるスカートをベースにしたオリジナルカードのトリックテイキングです。スカートで難しかった部分がかなり簡略化されており、とても分かりやすいアレンジが加えられています。
それでいながら「1対2という構図」「切り札の指定」「スカートの有無」「Jに相当する神属性というスート」というスカート本来の要素がしっかり残されており、スカートの楽しさを感じることができます。
得点カードと神属性カードはプレイされたら、そのまま表にして置いておくというルールが加わっているため、カウンティングが苦手な人でも遊びやすいです。
99(ナインティーナイン)
トランプを使ったトリックテイキングです。切り札あり、マストフォローあり、ビッドありで、よく使われる要素はほとんど含まれています。
ビッドの仕方が特徴的で、手札のカードを使って何トリック取るかを予想しなければなりません。予想に使ったカードは使えなくなってしまうため、どれを残してどれを使うかの選択が悩ましいです。
ビッドに使ったカードを表にしてプレイするデクレア、さらに手札もすべて公開するリビールといった特殊なプレイの仕方もあり、一発逆転の可能性が大いにあります。
スカート
3人でトリックテイキングとなると、やはり外せないゲームです。
トランプを使ったトリックテイキングで、専用デッキも販売されています。
最大の難関はビッドの仕方で、この計算ができないとゲームになりません。他のプレイヤーに相談もできないので、各自がしっかりと計算式を把握している必要があります。
決して簡単なゲームではありませんが、覚えてしまえば3人で何時間でも遊べるゲームです。
ウルティ
スカートやドッペルコップを遊んだときに「こんな複雑なルールのゲームがあるのか」と驚いたものですが、そういった経験を踏まえた上でも「なんだこのルールは??」と驚かされたのがウルティです。
トランプを使ったトリックテイキングで、切り札あり、マストフォロー、ビッドありのルールです。
ビッドする前に中央にある2枚の裏向きのカードを手札に入れることができます。そして不要な2枚を捨ててビッドするのですが、次のプレイヤーは、その捨てられた2枚を手札に入れて、同じことをします。
「人が捨てたカードなんて使えないのでは?」と思われそうですが、ビッドによっては負けるビッドもあるので、弱いカードが必要な場合もあります。この辺が何とも不思議で他のゲームでは味わえない感覚です。
「ウルティ」「パルティ」「ペトリ」「タロン」「マリッジ」など、ただでさえ専門用語が多いと言われるトリックテイキングの中でも用語が多いゲームです。