トロワダイスは、2010年に発売されたトロワのダイスゲーム&紙ペンゲームです。手番では3つのダイスの中から1つを選び、アクションを実行します。1~10人用となっていますが、プレイヤー同士の干渉はないため、何人ででもプレイ可能です。
トロワダイスについて
ホイールの外周に9枚の広場タイルをランダムに配置します。ホイールの中立窓の場所を1日目の日付に合わせます。
各プレイヤーは得点記録用紙1枚を受け取ります。ペンなどは同封されていないため、1人1本の筆記具が必要になります。
得点記録用紙の区画に数字を書き込みます。初回はすべて左から1~6と順番に書き込みます。2ゲーム目以降は、どこを1とするかをダイスによって決めます。
ゲームは8日行います。
1日の流れ
- ダイスロール
- 襲撃の解決
- アクションの実行
- 半日の終了
- ダイスロール
- 襲撃の解決
- アクションの実行
- 半日の終了
- 1日の終了
ダイスロール
4個のダイス(透明3個、黒1個)をすべて振ります。
ダイスは小さい目から大きい目の順番で広場タイルに置きます。1回目(午前)は明るいタイル、2回目(午後)は暗いタイルに置きます。
透明なダイスと黒いダイスが同値だった場合、黒いダイスを先に起きます。
襲撃の解決
黒いダイスが置かれた場所は破壊されます。
広場タイルをよけて、そこに黒ダイスを置きます。
3日目以降は、プレイヤーの記録用紙に対して襲撃が行われます。黒ダイスの出目と破壊された広場の色に対応する部分が打ち消されます。
アクションの実行
ダイスを1個選び、アクションを1回行います。
ホイールにコストが書かれている場合、その分だけお金を支払います。
アクションの種類
- 資源の獲得
- 名声建物の建設
- 公的建物の建設
3種類のアクションがあり、色ごとに効果が異なるため、細かく分けると9種類のアクションがあります。
半日の終了
黒ダイスによってよけられていた広場タイルを裏返して戻します。
1日の終了
ホイールを1区画分回転させます。
ゲームの終了
8日目の終了後、ゲームが終了します。
最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
「饗宴と略奪」拡張
トロワダイスには拡張が同梱されています。
このタイルを加えることで、プラス効果とマイナス効果が加わります。
紙ペンのトロワ
トロワ自体がダイスを使うゲームだったため、ダイスゲーム化というよりかは紙ペンゲーム化といった方がしっくりきます。
誰かが選んだダイスもペナルティなく使える上、早取りの目標や攻撃要素などもないため、プレイヤー同士のインタラクションはまったくありません。
ダイスを1つ選んでアクションを実行なのですが、各ダイスごとに3種類のアクションがあるため、一般的な紙ペンゲームよりも若干分かりづらいです。また、午前と午後というフェイズも分かりづらかったため、この記事では1日の流れを9つのフェイズで表記しています。
資源は赤はダイス目を修正するため、黄色はダイスを取得するため、白はダイスの色を変えるために使います。
名声建物は赤は襲撃を防ぐため、黄色はさまざまな収入を得るため、白はゲーム終了時の得点を増やすために建てていきます。
公共建物は色による違いは特になく、得点が増えていきます。
今回はルールを確認しながら1人で遊んでみて、1プレイ30分ほどでした。
資源を使うことでダイス目を修正したり、色を変えたりできるため、選択肢はそれなりに多いです。ちなみにあまった資源も2つで1点になるため、たくさん取って無駄になるようなことはないです。
やってみた感じ、トロワっぽさはあまり感じられませんでした。
トロワでは他プレイヤーのダイスを購入できたり、コマを追い出したりするため、かなりインタラクションが強くなっています。トロワダイスでは、そういった要素が一切ないため、ほぼ別のゲームになっています。
そのため、トロワのようなゲーム性を期待して遊ぶと肩すかしを食らいそうです。
1人で遊ぶ紙ペンゲームとして見ると、いろいろな選択肢があり、考えどころも多いので、それなりに楽しめそうです。
タイトル | Troyes Dice |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 1~10人 |
プレイ時間 | 20~30分 |
デザイナー | Sébastien Dujardin, Xavier Georges, Alain Orban |
BGGリンク | Troyes Dice | BGG |