トロワは中世フランスを舞台に一族の繁栄を目指す2~4人用のゲームです。ダイスを使ってアクションを行うのですが、他のプレイヤーのダイスを買うことができるので運要素はそれほど高くありません。さまざまな戦略が試せるリプレイ性が高いゲームです。
トロワについて
プレイヤーは初期資金と市民コマ、キャラクターカードを受け取ります。キャラクターカードはいわゆる目標カードでゲーム終了時にボーナス点をもたらします。非公開情報ですが、条件を満たしていれば他のプレイヤーのキャラクターカードからも得点が得られます。
準備として市民コマをゲームボードの宮殿(赤)、司教管区(白)、市庁舎(黄)の3つのエリアに割り振っていきます。
プレイ人数によってラウンド数が異なります。
各ラウンドは以下の5つのフェイズです。
フェイズ0:活動カードの公開
最初の3ラウンドのみ行います。
白、赤、黄3色の活動カードが1枚ずつ公開されます。
これによりできるアクションが少しずつ増えていきます。
フェイズ1:収入と給与
10金の固定収入があります。そこから配置している市民コマに対して給料を支払います。
フェイズ2:労働力の召集
配置している市民コマに応じた色のダイスを受け取り、それを振ります。その後、ゲームボードの自分のスペースに配置します。
フェイズ3:イベント
イベントカードを公開して処理を行います。
イベントは基本的にマイナス効果です。そのため、ダイスを使用して迎撃する必要があります。
フェイズ4:アクション
スタートプレイヤーから時計回りに1アクションずつ実行していきます。ダイスを使ってアクションを行うか、パスを選びます。パスした場合、このラウンドはもうアクションできません。
ただし、パスしてから自分の番がさらに回ってくると、もらえるお金が増えます。
全員がパスをしたらこのフェイズが終了します。
フェイズ5:ラウンドの終了
横になっている市民コマを回収します。
使われなかったダイスはストックに戻されます。
ゲームの終了
規定ラウンドが終わったら最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
どのダイスをどう使うか
テキストはカード名くらいで言語依存はほぼありません。カードの効果はアイコンなのですが、このアイコンが曲者です。「トロワ語」などと揶揄されるほど分かりづらく、リファレンス必須です。
ダイスを使ったゲームは運に左右されることが多いですが、トロワでは誰が振ったダイスでも使用できるため、運要素が軽減されています。ただし、そのせいで選択肢が多くなるという一面もあります。
さすが名作として名を挙げる人が多いのも納得な面白さでした。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで3時間ほどでした。
各自がいろいろなやり方を試したのですが、終わってみると45対45対43対42という接戦で白熱したゲームになりました。
活動カードは各色9枚ずつあり、1ゲームでは3枚ずつしか使わないので、遊ぶたびに違った展開になります。また、どのキャラクターカードがくるかによって重視すべきポイントが変わってくるのも面白いです。
ゲーム終了時にキャラクターカードを公開して「ああ、やっぱりそれね」「え?それだったの?」などと言い合うのも楽しいですね。