クリスマスの12日は2~8人用のカードゲームです。ひとつひとつの要素はそこまでめずらしくないのですが、実際に遊んでみると何とも不思議なプレイ感があります。最後の手札で勝利して、すべての手札を先になくしたプレイヤーが勝利します。
クリスマスの12日について
カード構成はペアーズと似ていて、1~12のカードがその数字分だけあります。つまり、1は1枚、12は12枚です。カードは数字が小さいほど強いです。
カードの出し方は3種類あります。
シングルトン
任意のカード1枚。
セット
同じ数字のカード2枚以上の組
ストレート
連続する数字のカード2枚以上
リードプレイヤーは手札から上記3種類のうち、好きな出し方でカードを出します。以降のプレイヤーはリードプレイヤーと同じ出し方で、なおかつ数字が弱いものを出さなければなりません。この際、パスをしても構いません。
一巡でそのトリックは終わりです。勝ったプレイヤーが次のリードを行い、誰かが最後の手札でトリックに勝つまでゲームが続きます。もし最後のトリックに勝てなければ手札が戻ってくるため、上がることができません。
勝ったプレイヤーはプレゼントカードを1枚獲得します。誰かがあがったときにもっとも多くの手札を残していたプレイヤーは自分のプレゼントカードを1枚勝者に渡します。
最後のプレゼントカードが獲得されたときに、もっとも多くのプレゼントを持っているプレイヤーがゲームに勝利します。
奇妙なプレイ感
上記の説明を読むと、よくありそうなタイプのゲームだと感じるかもしれません。しかし、実際にやってみると今までなかった妙なプレイ感があります。
その理由がカードの出し方です。
たとえばリードが5を3枚出したとします。次のプレイヤーはセットでなおかつリードよりも数字を出さなければなりません。ただし、枚数は同じでなくてもいいのです。そのため、次に2を2枚出すことができます。リードの枚数を守らなくていいというゲームはちょっと記憶にありません。
さらに次のプレイヤーは3を3枚出すことができます。カードの出し方はリードと同じ出し方で数字が少なければいい(正確にはリードのもっとも小さい数字以下が含まれる)ため、前のプレイヤーの数字より小さくある必要はありません。これも何とも変な感じです。
そのため、
一人目 888
二人目 33
三人目 7777777
四人目 パス
五人目 5555
六人目 88
といった展開がありえます。
かなり出し方の幅が広いので、他のゲームにはない独特なプレイ感があります。それからカードのイラストがきれいです。ちょっと変わったカードゲームを遊んでみたいという人にオススメのゲームです。
カードのイラストに統一性がないので、何か元ネタがあるのだろうかと調べてみると、クリスマスの12日とはキリスト教のお祝いのひとつのようです。「クリスマスの12日間」という歌もあり、その歌詞に12個の贈り物が出てきます。このゲームではその12個が採用されているようです。