スコットランドヤードはロンドンを舞台に刑事たちが怪盗Xを追いかける3~6人用のゲームです。1人が怪盗Mr. Xとなり、ロンドンの地図上をさまざまな交通手段を使って逃げます。怪盗から出てくるヒントを元にして刑事たちはMr. Xを追い詰めていきます。逮捕すれば刑事側の勝ち、逃げ切れば怪盗の勝ちです。
スコットランドヤードについて
怪盗役は付属している帽子をかぶります。
帽子は視線によって居場所がバレるのを防いでくれます。
移動手段はタクシー、バス、地下鉄があり、怪盗は船も使うことができます。ゲームボード上の地図にはどの交通手段でどこかが通れるかが描かれています。(ルートが色分けされています)
刑事役のプレイヤーには最初に交通手段のチケットが配られます。これを使用して移動するのですが、使用済のチケットは怪盗に渡します。怪盗はこうしてもらったチケットを使える上に、どの移動手段としても使うことができるブラックチケットを持っています。
スコットランドヤードでは、基本的に怪盗のコマは見えません。
そのため、怪盗は移動先の番号を付属の紙に記入していきます。その後、その数字の上に使用した移動手段のチケットを置きます。この状態で刑事たちに公開するため、どこに行ったかは分からないものの、何を使って移動したかは分かります。刑事たちはこれを元に怪盗の移動先を推理します。
また、特定の回で、怪盗は移動先の数字を公開しなければなりません。
これにより怪盗の居場所が判明します。
こうして怪盗の移動、刑事の移動を繰り返して、怪盗がいるところに刑事のコマがたどり着けば刑事側の勝利です。このとき、怪盗は正直につかまったことを申告しなければなりません。
刑事たちが移動チケットを使い切ってしまうと怪盗の勝利です。また、24回の移動を逃げ切った場合も怪盗の勝ちとなります。
いたぞ!あそこだっ!
逃げ回る怪盗を刑事たちが追いかけるという分かりやすいテーマのゲームです。
コンポーネントとして帽子が入っているのは、かなりめずらしいですね。
移動手段が分かっているため、ある程度の予想はつきます。そのため「ここを通って、次はこれで、今はこの辺にいるんじゃないの?」といった相談をしつつ、刑事たちは怪盗を追い詰めていきます。
5対1ということもあり、怪盗にはいくつか有利な点があります。
その1つがブラックチケットです。
ブラックチケットはそのときの移動手段を隠すことができるため、手がかりを一旦断つことができます。選択肢が多いところで、これを使われると刑事たちは攪乱させられてしまいます。
もう1つがWチケットです。
Wチケットを使うと怪盗が連続して移動することができます。刑事が接近してきて危ないといったときは、これで距離を広げることができます。
これらのチケットは本来の意図で使うこともできますし、ブラフとしてあまり意味のないタイミングで使って相手を惑わすこともできます。
怪盗と刑事の両方で何度か遊んでいますが、怪盗で逃げ切るのはかなり難しいです。ちなみにわたしは逃げ切ったことはないです(笑)
刑事みんなで相談されると、ほぼルートがバレてしまうため、何とか裏をかいて逃げ続けなければなりません。もし、刑事がすぐ近くにいたとしても平静を装う必要があります。もちろん、刑事たちがまんまと見当違いの方に行っているときも素知らぬ顔をしていなければなりません。
1983年に登場してから、さまざまなバージョンが出ている人気のボードゲームの1つです。舞台が東京になったスコットランドヤード東京も出ています。こちらは帽子ではなく、目隠し用のバイザーが入っています。
タイトル | Scotland Yard |
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発行年 | 1983年 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Manfred Burggrafm,Dorothy Garrels,Wolf Hoermann Fritz Ifland,Werner Scheerer,Werner Schlegel |