ボードゲームの中にはプレイヤー間で勝敗を決めるのではなく、みんなで協力してクリアを目指すものもあります。今回は手軽に遊べるものから、かなりの高難度なものまで、7タイトルを紹介します。
パンデミック
ウィルスの世界的流行(パンデミック)を防ぐために、対策チームの一員として立ち向かいます。プレイヤーは衛生兵や科学者、研究員といった役職となり、感染者を治療したり、ワクチンを発見したりしていきます。
山札からカードがめくられることで都市に病原体コマが置かれます。そのため、運要素はかなり強く、場合によってはすぐに世界が滅んでしまいます。
かなりの人気作でいくつも拡張が出ている上に、テーマをクトゥルフやローマに変えたバージョンも出ています。
ボードにシールを貼ったり、カードを破ったりするため、1度しか遊ぶことができないパンデミックレガシーはBGGでも上位にランクインしています。
ジャストワン
協力型のパーティーゲームです。お題に対してのヒントを考えて、回答者に当ててもらうのですが、ヒントがかぶってしまうと無効になってしまいます。
そのため、できるだけかぶらないようなヒントを考えなければならないのですが、あまりに奇抜すぎると答えてもらえません。
せっかく他の人とかぶらないようなヒントを考えても、かぶるときはかぶってしまうので、後は回答者に何とかしてもらうしかありません。
7人まで遊ぶことができるので、できるだけ大人数で遊んだ方が盛り上がります。
2019年ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)の大賞受賞作品です。
ザ・マインド
数字が書かれているカードを小さい順に出していくだけのゲームです。
このゲームの特徴はコミュニケーションが禁止されていることです。そのため、誰がどの数字を持っているのか分からない中で、カードを出していきます。相手の心を読みながら、適切なタイミングでカードを出していくのがポイントです。
もし順番通りに出すことができなければライフが減ってしまい、ライフがなくなるとゲームオーバーです。
最初は手札1枚ずつなのですが、クリアする度に手札枚数が増えていきます。絶妙な数字を上手くやりすごしたときは、とても盛り上がります。
テレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」でも遊ばれていたゲームです。
タイムストーリーズ
時間エージェントとして過去や未来に向かい、ミッション解決を目指します。
さまざまな世界に行き、そこに住む人物の身体を借り、調査を進めます。その場所に行った人しかカードの中身を見ることができないため、上手く情報を共有しつつ、先へ進んでいきます。
こちらもたくさんの拡張が出ており、ゲーム性がだいぶ変わります。
謎解き要素があるものから、RPGのような成長要素があるものまで、さまざまなジャンルがあるので、新しい拡張のたびに新鮮な気持ちで遊ぶことができます。
ゾンビサイド
ゾンビが蔓延する世界で、ミッションクリアを目指します。
シナリオが用意されており、それに合わせてタイルを組み合わせマップを作成します。クリア条件はシナリオによって異なり、全員で脱出を図るものや、特定の敵を倒すものなどさまざまです。
キャラクターのレベルが上がるとさまざまな能力が強化され、どんどん強くなっていくのですが、それにともなって敵が発生しやすくなったり、強力な敵が出やすくなってしまいます。
さまざまなバージョンが出ており、最初は現代を舞台にしていましたが、日本語版が発売されたブラック・プレイグはファンタジーの世界になっています。そのため、ナイトやドワーフ、魔法使いといったキャラクターが登場します。
プレイヤーが使うキャラクターだけでなく、すべての敵キャラもフィギュアなので雰囲気抜群です。
5ミニッツダンジョン
時間内にダンジョン踏破を目指す、リアルタイム協力型ゲームです。
各プレイヤーは個人ボードと個人デッキを受け取ります。カードには5種類のアイコンが書かれたものと、特殊効果が書かれたものがあります。
ダンジョンの山札をめくり、それに対応したアイコンのカードを出します。手番などはなく、好きなタイミングで誰でもカードを出すことができます。ただし、1度出したカードは戻せないため、上手くタイミングを見計らわなければなりません。カードを使い切ってしまうと、あとはただ見ているだけになってしまいます。
5分という短い制限時間の中、「次、わたし倒せます」「○○さん、山札から2枚引いて」「そろそろカードなくなりそうです」「ごめん、この色持ってないからよろしく」といった感じに、せわしなくコミュニケーションを取るため、団体スポーツのような一体感が湧きます。
スピリットアイランド
島に住む精霊となって、移住しようとする人間を撃退するというめずらしいテーマの協力ゲームです。各プレイヤーは8種類いる精霊のうち、いずれかになり、さまざまな能力を駆使して人間と戦います。
精霊を強化していくことで、1度にプレイする枚数が増えたり、もらえる霊力が増えたりと、さまざまなメリットがあります。
ただし、人間の繁殖力はすさまじく、どんどん島が侵略されてしまいます。思わず「人間どもめ!」と言ってしまうほどの難易度です。
初回4人で3時間がかりで何とかクリアできたのですが、それでチュートリアルくらいの難易度です。シナリオも多数用意されており、さらに難易度を上げるモードもあるので、歯ごたえがあるゲームを遊びたい人にオススメです。