スピリットアイランドは1~4人用の協力型ボードゲームです。プレイヤーは精霊となり、島を開拓しようとする人間たちを撃退します。島が荒廃しきってしまったり、一定ターンが経過してしまうとゲームオーバーです。
スピリットアイランドについて
各プレイヤーは8種類いる精霊のうち1つを選び、ボードと初期カードを受け取ります。また、プレイヤーカラーの棲み家コマとリマインダートークンも受け取ります。
島ボードは4枚あり、プレイ人数に等しい枚数を使用します。
各ラウンドは以下のフェイズに分かれています。
- 精霊フェイズ
- 速攻パワーフェイズ
- 侵略者フェイズ
- 遅攻パワーフェイズ
- 時間経過
各フェイズは同時に進行するので、プレイヤーごとの手番順はありません。
精霊フェイズ
各プレイヤーは順番に以下の3つを行います。
- 強化
- 霊力の獲得
- パワーカードの選択と支払い
強化でできることは精霊ごとに異なります。基本的にはもらえる霊力が増えたり、プレイできるカード枚数が増えたり、ボードに棲み家を配置したりします。
霊力はコストのようなもので、カードの使用に使います。
このラウンドで使用するカードを選び、そのコストを支払います。
速攻パワーフェイズ
パワーカードの中で速攻のものを任意の順番で解決していきます。
どのカードから使うか全員で話し合って構いません。好きな順番で1枚ずつ解決していきます。
ボードにある速攻の能力も使うことができます。
侵略者フェイズ
以下の順番で解決していきます。
- 荒廃した島の効果
- 恐怖の効果
- 侵略者アクション
- 侵略者カードの移動
恐怖トークンが溜まっていれば恐怖の効果が発動します。ちなみに一般的なゲームと異なり、恐怖はプレイヤー側に有利な効果です。(人間たちを脅かすため)
その後、侵略者が略奪を行ったり、町を建設したり、新たに増えたりします。
探索⇒建設⇒略奪の順番にカードが移動するので、探索以外は次にどの場所で何が起こるかは分かっています。
遅攻パワーフェイズ
速攻のときと同じように遅攻のパワーカードや固有能力を解決します。
時間経過
プレイしたカードをすべて捨札置き場に移動します。
ラウンド中にダメージを受けて倒れているコマを元に戻します。
勝利と敗北
勝利条件は恐怖レベルによって変わります。
- 恐怖レベル1:すべての侵略者を島から除外
- 恐怖レベル2:すべての町と都市を島から除外
- 恐怖レベル3:すべての都市を島から除外
恐怖を与えれば与えるほど勝利条件が簡単になっていきます。
敗北条件は以下の3つです。
- 荒廃カードによる指示
- 島にいずれかの精霊の棲み家がなくなる
- 侵略者カードの補充ができない
くそっ。人間どもめ!
まず、かなりハードルは高いです。
ゲームの難易度もBGGでWeight3.93ですし、クリアするのも非常に難しいです。また、言語依存もかなりあるので日本語化は必須です。
ただ、それを乗り越えることができれば相当な面白さが保証されます。
精霊ごとにかなり個性があるため、それぞれでやることが違います。強化の仕方や選んでいくカードも変わってくるので、かなりリプレイ性は高いです。
今回は4人で遊び、1プレイ3時間ほどでした。
わたしが使用したのは「雷鳴を轟かす雨燕」で、遅攻のものを速攻として扱う能力があります。カードによって他のプレイヤーに対しても同じことができるので、それでサポートしつつ、あとは自力で破壊していきます。
火力重視の初心者向け精霊なので、やるべきことが分かりやすく、初回でもそこまで悩まずにプレイできました。
3つ破壊したら次は5個出てくるような展開で、じわじわと島が侵略されていきます。中盤くらいから「これ本当にクリアできるの……?」という雰囲気が漂い出しました。
けれども3時間ほど経ったときに「あれ? これいけるんじゃない?」と急に閃き、そのままクリアすることができました。
処理がちょっと複雑ですが、手番で行うこと自体はそこまで難しくありません。そのため、経験者がいればスムーズにゲームができるはずです。
精霊やパワーカードの数が多いだけでなく、さらに高難易度にするモードやシナリオなども用意されているので、ボリューム満点です。歯ごたえがある協力ゲームをしたいという人にオススメです。