目撃者たちの夜は3~6人用の司会不要、脱落者なしの正体隠匿ゲームです。役職カード2枚のうち、1枚を選んでもう1枚を他のプレイヤーに渡すため、全員が何かしら情報を持ってゲームに臨みます。
目撃者たちの夜について
目撃者たちの夜ではレベルによって使用する役職が変わります。もっとも簡単なレベル1は「殺人鬼」と「客人」だけ、レベルが2になるとそこに「共謀者」が加わります。レベルがあがるほど特殊能力を使える役職が増えるため、推理が複雑になっていきます。
各プレイヤーに書斎や食堂といった場のカードを配ります。場所カードはプレイヤーカラーを表し、場所の名前自体はフレーバーでしかありません。ボイラー室と客間の2枚は中央に置いておきます。他に場のカードの色に対応した投票カードを各自に渡します。
レベルに応じた使用する役職を選び、それをシャッフルして山札として中央に置きます。
スタートプレイヤーは山札から2枚を引き、そのうち1枚を自分の場所カードの上に、もう1枚をまだカードを受け取っていない好きなプレイヤーに渡します。
この際に、
「わたしはラウンジに行く人物を見ました」
といった感じで渡す相手の場所を声に出して言います。
カードを受け取ったプレイヤーは山札から1枚を引き、2枚のうち1枚を自分の場所カードの上に、もう1枚を同様に好きなプレイヤーに渡します。この際、どちらのカードを渡したか分からないように軽くシャッフルしておきます。
あとは同じことを繰り返し、全員にカードが行き渡ったら最後の1枚は客間カードの上に置きます。
これで準備完了です。
ここから相談して誰をボイラー室に送るかを決めます。殺人鬼をボイラー室に送ることができれば客人側のプレイヤーが勝利します。そのため、殺人鬼は上手く投票から逃れるように話を持っていく必要があります。
役職の中には正体を公開することで能力が発動できるものもあります。
一定時間話し合ったら投票カードを使って同時に投票を行います。最多票のプレイヤーがボイラー室に送られます。もし最多票が同数の場合はその全員がボイラー室行きです。
全員が役職を公開して勝利条件を満たしていたプレイヤーの勝利です。
誰に何を渡すか
人狼を初めとした正体隠匿ゲームは最初にランダムに役職が配られることが多いですが、このゲームでは1人1人順番に役職が決まっていきます。しかも、誰に渡すかは自分で選べるので、ここからもうゲームが始まっています。
たとえば、共謀者は殺人鬼のサポートをしてくれるので、自分が殺人鬼を選び、頼もしそうな人に共謀者を渡すといったことも可能です。(その人が共謀者を選ぶかどうかは分かりませんが)
また、全員が何かしらの情報を持っているのも特徴の1つです。
全員が2枚のカードを見ているので、まったく何の情報もないといったプレイヤーがいません。そのため、話し合いでもどういう風にカードが回っていったかを確認するだけで全員に発言権が与えられます。
今回は5人で遊んでみました。
低いレベルだと客人(何の能力もない人狼でいうところの村人)が多いのですが、この客人に色がついているのがポイントです。話し合いのときに「わたしは黄色の客人を選んで、殺人鬼を渡しました」と色まで言うことで推理がしやすくなります。色無しで単に客人だけだと、絞りきれなくなってしまうことが多いです。
「○○を選んで、△△を渡した」という情報だけなのですが、誰かがウソをつくことでどんどんいろんな可能性が広がり、推理が白熱していきます。また、どの役職が使われているかもタイルで用意されているので、推理もしやすいです。
箱もコンパクトなので、とりあえずカバンに入れ置けば重宝しそうですね。