人狼ゲームに代表される正体隠匿ゲームは、人数が多くないと遊べないものが多いです。けれども、大人数を集めるのは大変ですし、それなりのスペースも必要です。というわけで、今回は5人でも十分に楽しめる正体隠匿ゲームをいくつかご紹介します。
そもそも正体隠匿ゲームって?
自分の正体や目的を隠して、遊ぶゲームのことです。
正体がバレないように別な役職を騙ったり、他人の言動のおかしな点を指摘したりして、目的達成を目指します。
もっとも有名である人狼ゲームは、ゲームを進行するための司会者が必要だったり、プレイヤーが途中で脱落してしまったりするので、少人数で遊ぶには向いていません。
そのため、最近では、司会者不要、少人数から遊べる正体隠匿ゲームがどんどん増えています。
おすすめ正体隠匿ゲーム
レジスタンス:アヴァロン
5~10人用。
アーサー王をテーマにしたゲームです。
プレイヤーはクエスト達成を目指すアーサー側と、クエスト失敗を目論むモードレッド側に分かれてゲームを行います。
特別な役職であるマーリンは、モードレッド側のプレイヤー全員を知っていますが、最後に正体がバレてしまうと逆転負けしてしまいます。そのため、できるだけ自然に仲間達をクエスト成功に導かなければなりません。
マーリンの存在により、必ず誰かが情報を持った状態でゲームがスタートするので「情報がないから適当に選ぼう」となりづらいゲームです。
マーリン以外にもさまざまな役職があり、慣れてきたらもっと複雑なゲームにすることも可能です。
タイムボム
2~8人用。
タイムポリスは爆弾解除を、ボマー団は爆発を目指してゲームを行います。
多くの正体隠匿ゲームは正体がバレてしまうとどうにもならないことが多いのですが、タイムボムは配られるカードによって、相手が敵だと分かっていても指名する必要があり、最後までどうなるか分かりません。
そのため、誰と誰が敵かは分かっているのだけれども、最後の最後は運次第といった展開もあります。
運要素が結構あるので、あまり正体隠匿ゲームに慣れていない人にもオススメです。
ワード人狼(ワードウルフ)
3人~
スマホ用のアプリがありますが、紙とペンでも遊べます。
2つの言葉があり、多数派と少数派にそれぞれ分けます。
たとえば、たこ焼きとお好み焼きといった感じです。
自分の言葉が何かバレないようにして、多数派の言葉が何なのか会話をしながら探り合います。
「よく食べるよね」
「たまにかな」
「お祭りにあるよね」
「あるある」
「やっぱりソースだな」
「うんうん」
「形は?」
「丸」
「そう、球体」
(球体……?)
最後に誰か1人を指名して、その人が少数派だったら多数派の勝ち、多数派だったら少数派の勝ちになります。
時間もそれほどかからず、思わぬ一言がゲームを決めるので、緊張感があって面白いゲームです。
究極のワンナイト人狼
3~10人用。
ワンナイト人狼はさまざまなバージョンが出ており、遊んだことがある人も多いと思います。
究極のワンナイト人狼は、役職の数が多く、ワンナイト人狼を遊び尽くした人でも十分に楽しめるようになっています。
一晩で終わり、司会不要、脱落者なしという基本的なルールは同じですが、特殊効果により、さまざまな展開を見せます。
ディセプション
4~12人用。
鑑識以外のプレイヤーに凶器カードと証拠カードを配り、全員の中から誰が殺人犯かを当てます。
鑑識はヒントを出すのですが、ぼんやりしたヒントしか出せず、もどかしい思いをします。場合によっては意図せぬ方向に議論が進んでしまい、慌ててヒントを修正したりします。
このゲームの優れているところは、必ず全員に発言権があるという点です。
順番に全員が自分の考えを述べていくフェイズがあるのですが、その間、他のプレイヤーは発言を妨げることはできません。
そのため、正体隠匿ゲームでありがちな「しゃべらないから怪しい」「しゃべりすぎるから怪しい」「経験者によって初心者が言いくるめられる」といったことが起こりません。
凶器・証拠カードの種類も豊富で、追加の役職もあるので、リプレイ性も高いです。