センチュリー:イースタンワンダーズは、全3作品が予定されているセンチュリーシリーズの第2弾です。前作のセンチュリー:スパイスロードはデッキ構築のようにカードを使って資源を変換しましたが、今作はタイルで作られたマップを移動しながら資源を変換していきます。また、前作と組み合わせて遊ぶルールもあります。
センチュリー:イースタンワンダーズについて
各プレイヤーは個人ボードを受け取ります。ボードには取引所コマを置くスペースがあり、それぞれの行がクローブ、茶、チリ、生姜のいずれかの資源に対応しています。他に資源を10個置くスペースがあります。
タイルを組み合わせてマップを作ります。タイルには取引所を建てる場合、どの行から建てるかと、何をどのように変換するかが描かれています。
マップの四隅には港タイルがあり、そこに勝利点タイルを配置します。
他に5種類のボーナスタイルがあります。
初期資源は4つの組み合わせがあり、最後手番のプレイヤーから逆順で選んでいきます。その際に、マップ上に自分の船コマを配置します。船コマは他のプレイヤーのコマがあるところでもOKです。
手番では、船の移動とアクションを行います。
船の移動
自分の船コマを移動させることができます。1マスは無料ですが、2マス以上進む際はコストとして資源コマをタイル上に置いていく必要があります。
移動を終了した場所に資源コマがあれば、それを獲得できます。また、そこに他のプレイヤーの船コマがあれば、その人に資源コマ1つを支払います。
移動は任意のため、その場にとどまることもできます。
アクション
移動の後、以下の3種類のうち、いずれかのアクションを実行します。
A:市場アクション
タイルに取引所を建てて、そこに描かれた変換を行います。取引所を建てるコストは、タイル上にすでにある取引所の数です。そのため、1つ目ならば無料、2つ目ならば資源が1つ必要です。
すでに自分の取引所がある場合は、そのまま変換が可能です。
変換は資源がある限り、何度でも行えます。
個人ボードの縦一列のコマがすべて配置できたら、ボーナスタイルが得られます。ボーナスタイルは5種類あり、好きなものが獲得できます。同じタイルも取ることができます。
B:港アクション
勝利点タイルのコストを所有していれば、それを支払い、勝利点タイルを獲得します。新たに山札から新しい勝利点タイルが置かれます。
勝利点タイルの中には、港閉鎖タイルがあります。それが置かれると、その場所では勝利点タイルが獲得できません。どこかで新たな勝利点タイルが獲得されると、そこに港閉鎖タイルが移動します。このため、同じ場所で連続して勝利点タイルが獲得できないようになっています。
C:収穫アクション
市場から黄色キューブを2個獲得します。
これを繰り返して、誰かが4枚目の勝利点タイルを獲得したら、そのラウンドを最後まで行いゲーム終了です。
勝利点タイルの数字、個人ボードの勝利点、ボーナスタイルの勝利点、黄色以外の資源コマの数を合計して、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
やっていることはほとんど同じだけれども
流れだけを見ると、センチュリー:スパイスロードとほとんど同じです。資源を獲得し、それを変換して、目的達成という流れですね。
ただ、センチュリー:スパイスロードにカードのめくり運があったのに対して、センチュリー:イースタンワンダーズはすべてのタイルが公開されているので、どういう順番が効率がいいのかが考えやすいです。
今回は4人全員が初プレイで、準備とルール説明に30分弱、プレイ終了までは70分ほどでした。
全員がセンチュリー:スパイスロードをプレイしたことがあるため、ルールを理解する上で困難なところはありませんでした。言語依存もなく、勝利点タイル以外はすべての情報が公開されているため、初回でも遊びやすいです。
ボーナスタイルには無料の移動マス数が増加するもの、保有できるコマ数が増えるもの、収穫時にもらえる資源が増えるものなどがあります。
今回は移動のタイル2枚を取ったプレイヤーに対して、もらえる資源が増えるタイルを2枚取ったプレイヤーがでて、完全にやり方が分かれました。
結果、3歩移動により、選択肢の幅が広がったプレイヤーの勝利でした。
どの順番でボーナスタイルを取るかによって、だいぶやり方が変わってきそうです。センチュリー:スパイスロードよりも、かなり運の要素が減っているので、その辺りが気になっていたプレイヤーにも好まれそうです。
ただ、4人で遊ぶと、後半かなりコマがごちゃごちゃしてくるので、タイルが見づらくなります。
あとはセンチュリー:スパイスロードと合わせた大航海時代ルールがどんな感じになるのか期待ですね。