トゥー・メニー・クックス(多すぎる料理人、余計な料理人)はスープ作りをテーマにした2~5人用のカードゲームです。ラウンド開始時に各自がそのラウンドで作るスープを決めます。ゲーム中は、マイナスのカードを避けながら、メニューにあったカードを集めます。
トゥーメニークックスについて
各自に5種類のメニューカードを配ります。
山札のカードには、オニオン、マッシュルーム、豆、チリのカードがあります。また、各スートにはブイヨンと沸騰のカードが含まれています。
山札から各自に13枚ずつカードを配ります。その後、手札を見つつ、そのラウンドでどのスープを作るかを決めます。
メニューカードのオニオン、マッシュルーム、豆はそのスートのカードが1枚1点となり、チリが1枚マイナス1点です。チリスープはチリカードが1枚1点、ブイヨンが1枚マイナス1点です。ノースープは最初に5点がありますが、獲得した1枚につきマイナス1点です。
選んだメニューを一斉に公開したらラウンド開始です。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングに似ています。最初に出されたスートを持っているならば、そのスートを出さなくてはいけません。
ただし、トリックを獲得するのは、そこまでの数字の合計値が10以上になったときです。そのため、トリックテイキングのように一巡する訳でなく、10以上になるまで何度もカードを出します。
沸騰のカードがでると、それまでの合計値がリセットされ、再び0からのスタートです。
チリのカードがでるとマストフォローのルールがなくなり、そのトリックでは好きなカードが出せるようになります。
10以上になったら、そこまでのカードを獲得して、手札から好きなカードを出します。
これを繰り返し、誰かの手札がなくなるとラウンド終了です。
獲得したカードを自分のメニューに沿って得点計算し、チップを獲得したり、失ったりします。
ゲームは全5ラウンドです。1度使ったメニューは使えなくなるので、全員がすべてのメニューを1回ずつ行うことになります。
ゲーム終了時、もっとも多くのチップを持っているプレイヤーの勝利です。
おい!そんなの入れるなよ!
マストフォローのルールはありますが、勝敗の決め方がノイのような感じなので、トリックテイキング感はそれほどないです。
分かりやすい押し付け合いのゲームで、みんなの目的が分かっているため、いかにそのカードを取らせないか、いかに余計なカードを押しつけるかがポイントです。
今回は4人で遊んでみましたが、なかなか激しい展開になりました。
ゲームの勝敗を大きく左右するのはノースープ、トリックテイキングでいうところのミゼールです。このとき、カードを大量に取らされると、そこまでコツコツためてきた得点を一気に失うことになります。
今回のゲームでは3ラウンドで1人のチップがすべてなくなり、4ラウンドでわたしが9点を失いました。そうなるともう1位争いには絡めなくなるため、いかに他のプレイヤーにマイナスを押しつけるかのゲームになります。
5ラウンドやった結果、18対17対5対4と分かりやすく2極化しました。
4人で遊ぶと、山札が配りきりになるので、一応カウンティングはできるのですが、同じカードが複数枚ある上、スートによって数字構成が違うので、かなり困難です。ゲーム内容的にもそういった雰囲気のゲームではないですね。
お互いにいらないカードを押しつけ合って「わーわー」いうタイプのゲームです。
ちなみに作者はライナー・クニツィアです。いろいろな版がでており、版によってカードのスートが違っていたり、得点がチップではなくてカードのものもあるようです。