トリッキービッドは2~4人用のトリックテイキングゲームです。(運要素が高まりますが5、6人でもプレイ可能です)カードをプレイする前に毎回ビッドするため、手札の半数をビッドに使うという、かなり特殊なゲームです。
トリッキービッドについて
トリッキービッドには5色、0~15の合計80枚のカードが入っています。どのカードを使うかはプレ人数によって異なります。たとえば3人で遊ぶ場合には3色を使い、4人で遊ぶ場合にはすべてのカードを使用します。
4人で遊ぶ場合、手札は16枚で、残りは山札になります。
手札を配ったら山札の1番上のカードを公開し、その色を切り札にします。
毎回、カードをプレイする前にビッドがあります。
一般的なビッドと異なり、そこで出したカードは自分がそのトリックで勝ったときの得点になります。トリックに勝った場合、自分がビッドした色と同じカードをすべて獲得し、それが得点となります。
たとえば、赤5、青2、黄3、赤3がビッドされ、自分が赤5でトリックを獲得した場合、得点は8点(5+3)となります。
全員が1枚ずつビッドを行ったら、次はカードプレイです。
これは一般的な切り札ありのマストフォローのトリックテイキングです。
カードを1枚ずつプレイしたら、勝ったプレイヤーが前述の要領でビッドに使われたカードを獲得します。
次のリードは左隣のプレイヤーです。トリックを獲得したプレイヤーではなく、時計回りにリードを交代していくので注意しましょう。また、トリックを獲得したプレイヤーは山札をめくり、切り札を変えることもできます。
手札をすべてプレイしたならばラウンド終了です。
獲得したカードの数字を合計して記録します。
これを人数分ラウンド行い、合計得点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。
ビッドに使うか、プレイに使うか
リードを時計回りで交代していくというのは、トリックテイキングの中ではかなりめずらしく、なかなか戸惑います。
ゲーム自体は運要素が割と強いです。
トリック数分の山札があるため、非公開情報は多めで、カウンティングが難しくなっています。この辺は好みの問題でなので、あまりカッチリとしたカウンティングが得意でないという人には、かえっていいかもしれません。
運要素は強めですが、トリックテイキングらしさを感じる部分も多いです。
ビッドは好きなカードを使えるため、これによって手札のスート枯れを狙うことが可能です。また、他のプレイヤーがどのくらいの自信があるのかというのも、うかがい知れます。最後手番で必ず勝つということが分かっていれば、他のプレイヤーと同じ色のカードをビッドして、まとめて獲得することもできます。
また、どのカードを残しておくかというのも難しく、下手に高い数字のカードを残しておくと、終盤で根こそぎ取られてしまう可能性があります。そのため、取られるのを防ぐために、負けるトリックであえて高い数字をビッドするというやり方もできます。
非公開情報、ランダムで変わる切り札など、運要素は強めですが、ちょっと変わったトリックテイキングを遊んでみたいという人にオススメのゲームです。