新たに入手したゲームもあらかたプレイしたため、今回はしばらくやっていないゲームをやってみました。アグリコラやカヴェルナ、アルルの丘などで有名なウヴェ・ローゼンベルクの作品「祈り、働け」です。日本語版を2011年に購入したものの、まだそれから2回しか遊んでいないため、久しぶりに遊んでみました。
祈り、働け
前回遊んだのが2014年8月なので、実に3年ぶり以上となるプレイです。当時の記事を読むと「再びプレイするのは、だいぶ先になりそう」と書いてあるので、まさにその通りでした。
「時間がかかって、複雑なゲーム」という印象だったのですが、今回改めてルール説明してみると、やるべきことはそれほど複雑ではないということが分かりました。どんどん新しい長時間ゲームを遊んでいるため、当時と経験の差もあるのかもしれません。
手番にやるべきことは、
- 牧師をスペースに配置してアクションを実行
- コストを支払いサプライにある建物を個人ボードに配置
- 個人ボードにある森や沼地を取り除き資源を獲得
の3種類+フリーアクションです。
個人ボードは初め2×5の10マスなのですが、プレイ中にどんどん拡張できます。(2人用のアグリコラのような感じです)
建物はアクションスペースになっているため、ゲームが進むにつれて、やれることが増えていきます。
このゲームの変わっているところは、人のコマをその人の個人ボードに配置して、自分がアクションを実行できるという点です。これにより、自分でやろうと思って建てたアクションがふさがれてしまうことがあります。
ただし、これは悪いことばかりではなく、より早くコマを手元に戻せるチャンスともなります。
ワーカーとなるコマは3つあるのですが、ラウンド開始時にすべてが配置されていないと、手元に戻ってきません。ちなみに1ラウンドは1アクション(スタートプレイヤーだけが2アクション)しかないため、コマを配置しないアクションを使っていると、ずっとそのスペースが埋まったままになってしまいます。
また、このゲームの非常に優れている点は、いわゆる資材の補充がないところです。
資源の数は収穫リングによって管理されているため、ラウンドごとにスペースにコマを置いていくという手間がありません。そもそも1アクションで次のラウンドになってしまうので、そんなに頻繁に補充をしていたら、かなり面倒なゲームになっていたでしょう。
資源を集め、建物を建てるというお馴染みの流れなのですが、問題はそもそも資源が大量にあることです。
20種類以上のアイテムがあるので、どれをどうやって加工していけばいいのかを考え出すと、はっきりいってキリがありません。得点を獲得する方法が膨大にあるため、よほど狙ってやらないと他の人とかぶるといった心配はありません。
そのため、妨害要素は薄く、各自が思い思いの方法を試して、誰が1番効率がよかったかを争うことになります。
人のアクションスペースを使うという干渉がありますが、相手の何かを奪ったりといったことはないので、自由に個人ボードを充実させることができます。それから、建物がどんどん増えていき、大量のチットが並ぶことになるので、拡大再生産している感じも強いです。
ネックとなるのはやはり時間で、今回は3人でルール説明から入り、約4時間半かかりました。一応、4人でも遊べますが、時間を考えると3人がベストのような気もします。
前回遊んだメンバーは「これはしばらくやらなくていいな……」という感想でしたが、今回は「またすぐやりましょう」と非常に好評でした。
とりあえず次回は3年を待たずに開催されそうです。