黄昏の篝火(たそがれのかがりび)は、とある星に住むノームとなって、篝火を灯して星の再興を目指す1~4人用のゲームです。人気のデザイナー、シュテファン・フェルトによる作品で、さまざまな要素の中から最善手を見つけていきます。
黄昏の篝火(Bonfire)について
ゲームボードに任務トークン、ノームカード、長老カード、ポータルトークンなどを準備します。各自の船コマは桟橋に置いておきます。
各プレイヤーは半円状の個人ボードとリファレンスを兼ねたタイル置き場を受け取ります。さらに初期資源と初期アクションタイルを受け取ります。
ゲームは、終了条件を満たしてから、さらに5ラウンドを行って終了です。
手番では以下の3つのうち、いずれかのアクションを行います。
手番で行うこと
1.捧げ物タイルを配置し、アクションタイルを獲得
このアクションは手元にあるアクションタイルが1枚以下のときしか行うことができません。
3種類のアクションが描かれた捧げ物タイルを個人ボードに配置して、対応するアクションタイルを獲得します。
すでに配置されているタイルに隣接して置かなければならず、同じアイコン同士がつながると、そのタイルを追加でもらうことができます。
2.アクションタイルを使ってアクションを実行
手元にあるアクションタイルを消費して、アクションを実行します。
行えるアクションは以下の6種類です。
- 船の移動
- 道の建設
- 任務の獲得
- 篝火の訪問
- 守護者を進める/獲得する
- カードの獲得
3.篝火を灯す
個人ボードにある任務タイルの条件を満たしていれば、それを裏返して、見習いコマを評議会に送ります。その後、該当するボーナスをもらいます。
ボーナスアクション
ボードに描かれた任務を達成していれば、そこから中立の見習いコマを取り、評議会に送ります。追加アクションのため、通常のアクションも行うことができます。
ゲームの終了
評議会に送られた見習いコマの数が規定数になると、カウントダウンが始まります。
そこから5ラウンドを行い、最終得点計算をして、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
この残り5ラウンドはアクションをパスして、残りラウンド数分だけ得点を獲得することもできます。
要素が多い方のフェルト
とにかく要素が多いです。ただ、どの方針でいっても、それなりに得点が取れるため、各自が独自路線で進めることができます。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで3時間弱かかりました。
一通り説明を聞いて、それぞれのアクションについては理解できるのですが、「で、どこから手をつければいいの?」となるタイプのゲームです。
アクションタイルを消費してアクション実行のため、選択肢は自然と限られます。タイルの補給も1枚以下にならないとできないため、手元にあるタイルで上手くやり繰りしなければなりません。
それだけだとかなり窮屈なのですが、このゲームでは任意の組み合わせ2枚で、どのアクションでも行えるため、数さえ確保できればやりたいことができます。また、どのアクションでも行えるワイルドタイルもあります。
ちなみにアクションタイルの補充もパズル要素を含んでいるため、どの順番で使っていくかの計画性が要求されます。マスを埋めるとタイルや資源がもらえる要素もあります。
考えることは山盛りで、どの順番で道を置くか、どの任務から達成するか、どのカードから取るか、どのタイミングで篝火を回すかなどなど、常に膨大な選択肢の中から一手を考えなければなりません。
実際にやってみると、思ったよりも終わりが来るのが早いです。
序盤はだいぶゆっくりなのですが、一定のラウンドが経過すると次々と任務が達成されてしまうため、「え?もう終わりなの?」となってしまいます。
最初はやることが多くて途方に暮れますが、だんだんとやるべきことが分かってくるため、ルール量の割にはプレイしやすいです。とはいっても、「ここまでのボリュームはちょっと……」という人も当然いそうです。
妨害要素・攻撃要素はないため、インタラクションはタイルやカードの早取りくらいです。そのため、相手に邪魔されることなく、じっくり得点効率を考えたい人にオススメです。
タイトル | Bonfire |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 70~100分 |
デザイナー | Stefan Feld |