パリは1900年代のパリに暮らす投資家として、利益をあげながら建築物やランドマークを建てていく、2~4人用のゲームです。円形のボードに建物タイルを配置し、アクションを実行していきます。
パリ(Paris)について
タイルを組み合わせてゲームボードを作ります。ランドマークは公開して並べておき、建物タイルは3つの裏向きの山に分けます。建物タイルの裏面にはエリア名が書かれています。
各プレイヤーは衝立と鍵コマ、初期資金を受け取ります。
ゲームは終了条件を満たすまで、時計回りに手番を繰り返します。
手番で行うこと
1.建物タイルの配置
建物タイルの山から1枚を引き、ボード上の該当するスペースに配置します。
建物タイルの山がなくなった場合、このステップは省略されます。
2.アクションの実行
以下の3つのアクションのうち、いずれか1つを実行します。
鍵コマ1つの配置
鍵コマをいずれかのエリアの銀行に配置し、書かれた金額のコインを受け取ります。各銀行には自分のコマを1つしか置くことができません。
鍵コマ1つの移動
ボード上にある自分の鍵コマ1つを移動させます。建物から建物へ移動させる場合は、差分のコストを支払います。移動できるのは同じエリアの建物・ランドマークで、なおかつ価値が高いところです。
ゲーム終了タイルの獲得
建物タイルの山札が枯れている場合のみ、実行できます。ゲーム終了タイルを1枚引き、衝立の中に置きます。タイルには資源や得点が書いてあり、自分の手番であればいつでも使うことができます。
ゲームの終了
いずれかのプレイヤーが最後のゲーム終了タイルを獲得したら、そのラウンドを最後まで行い、さらにもう一手番ずつ行ってゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
周到な準備が必要なエリアマジョリティ
得点を取る方法がいろいろありますが、メインとなるのは各地域ごとのエリアマジョリティです。
建物の価値を合計し、順位によって得点を獲得するのですが、そのエリアでどのくらい得点が取れるのかはゲーム中に配置されるタイルによって決まります。そのため、せっかく自分が1位でいたとしても得点が低いタイルを置かれてしまう可能性があります。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどでした。
特徴の1つがボーナスタイルです。ボーナスタイルは円形のゲームボードの外周に置かれています。ミープルを進めることで止まったマスにあるタイルを獲得できるのですが、ミープルは好きなだけ進めることができます。ただし、戻ることはできません。そのため、どのタイミングでどこまで進めるかがプレイヤーに委ねられています。
各エリアには6つの建物が置かれます。価値は1・2・3・4・5・8と最後だけ高くなっています。一般的なエリアマジョリティの場合、価値が高いところを抑えてしまえば1位確定なのですが、このゲームでは後からランドマークが追加されるため、最後まで油断できません。
ランドマークはコストが高いですが、価値が9以上あるため、それまでの順位が一気に変わってしまいます。また、エリアごとのランドマークが置ける個数制限はないため、最後の最後までどうなるかが分からないようになっています。
使ったときに得点化できるボーナスタイルも多いため、さまざまなとところから得点を集めることができます。
ボーナスタイルの組み合わせが変わったり、建物タイルをエリア無視で置けるようになるヴァリアントルールも用意されているため、遊ぶ度に違った展開を楽しめるようになっています。
ボーナスタイルの早取りやエリアマジョリティなど、インタラクションが強いゲームが好きな人にオススメです。
タイトル | Paris |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 90分 |
デザイナー | Michael Kiesling, Wolfgang Kramer |