「ブライアン・ボル」はカードを1枚ずつ出していくことで町を支配したり、コインを獲得したり、ヴァイキングを撃退したりしていく3~5人用のゲームです。ドラフト・トリックテイキング・エリアマジョリティを組み合わせたゲームになっています。
ブライアン・ボル(Brian Boru: High King of Ireland)について
カードは1~25まであり、重複している数字はありません。4スートあり、上部と下部にアイコンが描かれています。
ゲームボードには8つの地域があり、それぞれに町のマスがあります。いくつかの町は道がつながっています。地図の他に結婚・戦闘・教会の3つの要素が書かれています。
各ラウンドは4つのフェイズにわかれています。何ラウンド行うかはプレイ人数によって決まります。
- 準備フェイズ
- ドラフトフェイズ
- アクションフェイズ
- 維持フェイズ
準備フェイズ
バイキングカードをめくり、その数だけ戦闘トークンを置きます。結婚カードを公開してゲームボードに置きます。
ドラフトフェイズ
各プレイヤーにプレイ人数に応じた枚数のカードを配ります。(3人なら8枚、4人ならば6枚、5人ならば5枚)あまったカードは使用しないため、伏せたまま避けておきます。
そこからドラフトを行います。2枚を選び、残りを左隣に渡すを繰り返して手札を決めます。
アクションフェイズ
町マーカーを持っているプレイヤーからカードをプレイします。まだ支配されていない町をひとつ選び、そこにマーカーを置きます。それから対応する色のカードをプレイします。
そこから時計回りにカードを1枚ずつ出していきます。しばりはないため、好きなカードを出すことができます。(メイフォロー)
町の色と同じカードで数字がもっとも大きいプレイヤーがカード上部の効果を解決します。他のプレイヤーはカード下部の効果を解決します。効果の解決は数字が小さい順に行います。
カード上部には町を占領する効果が描かれています。さらにコストが必要だったり、お金がもらえる場合もあります。
カード下部には2つの効果が描かれており、どちらかを行えます。お金をもらったり、お金を支払って町を占領したりできます。
もっとも大きな数字を出して町を占領したプレイヤーが次の対象となる町を指名します。これを手札が残り1枚になるまで繰り返すとラウンド終了です。
維持フェイズ
維持フェイズとして4つのステップを行います。
結婚ステップ | 結婚トラックの進み具合に応じて恩恵を得たり、結婚カードを獲得したりします。 |
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戦闘ステップ | 獲得した戦闘トークンの数によって町を失ったり、名声を獲得したりします。 |
教会ステップ | 教会エリアにあるディスクの数によって修道院を獲得したり、町マーカーを獲得したりします。 |
地域の要求ステップ | 規定の町が支配されるとその地域の要求トークン(得点)が獲得できます。 |
ゲームの終了
規定ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
トリックテイキング+エリアマジョリティ
カードを1枚ずつプレイしていくトリックテイキング方式のゲームです。手番では自分の好きなカードが出せるため、思い通りにプレイしやすいです。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
基本的にはトリックに勝ってマップ上に自分のディスクを配置していくのですが、他に教会・戦闘・結婚という3つの要素があるため、どれを重視するかで選ぶべきカードも変わってきます。
カード効果はすべてアイコンで、フェイズ終了時の処理などもボードにアイコンで書かれているため、言語依存は地名くらいしかありません。テキスト効果などはないため、初回からでも遊びやすいです。
トリックに勝てなくてもお金を支払うことで支配できるのがポイントで、必ずしも強いカードがあればいいというわけでもありません。強力なカードは支配する際に追加でコストもかかるため、その辺の選択も悩ましいです。
全体を通して派手さはありませんが、いろいろなところで頭を悩ませるゲームです。トリックに負けてもメリットがあるため、ストレスを感じにくいです。それぞれのカードに使い途があるため、一方的な展開にもなりづらいですね。
決して万人向けではありませんが、トリックテイキングに興味がある、エリアマジョリティが好きという人はプレイしてみる価値があると思います。
タイトル | Brian Boru: High King of Ireland |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
デザイナー | Peer Sylvester |
BGGリンク | Brian Boru: High King of Ireland | BGG |