プラエトルはローマ帝国を舞台とした2~5人用のゲームです。プレイヤーはローマの技術者として都市を建設し、皇帝から高い信頼を得ることを目指します。ダイスをワーカーとして使うワーカープレイスメントです。
プラエトルについて
各プレイヤーは個人ボードと初期資源、ダイス、マーカーを受け取ります。個人ボードは両面仕様になっておりA面は全員共通、B面はすべてが異なります。
タイルを組み合わせて、初期マップを作ります。
そのうちの金鉱のタイルが各プレイヤーの初期タイルになるので、所有を表すマーカーを置きます。
都市タイルはⅠとⅡに分かれていて、上がⅠ、下がⅡとなるように山札を作ります。上から人数+1枚をめくり、表にして場に並べます。
他に長城タイルの山札を作り、1枚を表にして場に置きます。
ゲームは数ターンにわたって行われ、1ターンは3つのフェイズに分かれています。
手番順フェイズ
好意点(得点)がもっとも少ないプレイヤーが、そのターンのスタートプレイヤーになります。以降少ない順にターン順を決定します。
アクションフェイズ
手番では、以下の3つのアクションのうち、いずれかを実行するかパスをします。パスした場合、そのフェイズではもうアクションできません。
都市タイルの建設
自分のワーカーを場に並んだタイルの上に置き、コストを支払い建設します。建設したタイルはマップのタイルのいずれかの辺に接するように配置します。このとき、タイル四隅にある模様がそろうと追加点があります。
都市タイルの発動
自分のワーカーを都市タイルに配置し、そのアクションを実行します。他のプレイヤーが所有するタイルの場合、そのプレイヤーに使用料を支払います。
特別都市タイルの発動
ワーカーを配置せずに、特別都市タイルの効果を発動させます。
ワーカーはダイスで、目が熟練度になっています。たとえば、お金を得るアクションならば目の数だけお金を得ます。特定のアクションを実行したワーカーは熟練度があがって手元に戻ってきます。
ただし、6までいってしまったワーカーは引退してしまい、次のターンからは労働者として使えなくなってしまいます。
更新フェイズ
見習い労働者がランクアップします。その後、特定のアクションを行ったワーカーは熟練度があがって手元に戻ってきます。熟練度が6になったワーカーは引退スペースに置かれ、そのときに得点を獲得します。
その後、ワーカーの数に従って維持費を支払います。
都市タイルを再び人数+1枚になるように補充し、新たな長城タイルをめくります。
このとき、都市タイルか長城タイルがなくなると、次のターンが最終ターンになります。
最終ターン終了時、得点計算を行い、もっとも好意点が多いプレイヤーの勝利です。
ワーカーが成長するワーカープレイスメント
いくつかのボードゲームをプレイしたことがあるならば、スムーズにルールを理解できると思います。
タイルを建てることで、どんどんできるアクションの種類が増えていくタイプのゲームですね。
ワーカーの熟練度があがっていくのがポイントで、あがりすぎるとそのまま引退してしまいます。引退したときに一時的に得点が入りますが、以降は維持費もかかるので、引退後もしっかり養わなければなりません。
4人全員が初プレイでルール説明と準備に30分ほど、プレイには2時間ほどかかりました。
やるべきことも分かりやすく、得点の取り方もさまざまなので、初回からどうしていいか戸惑うようなことはないです。
ワーカーが引退してしまうというのが面白いです。引退させたワーカーを再び働かせる強制労働作業場というタイルがあるため、ゲーム後半に「あの人が伝説の……」といった感じで引退したワーカーが活躍します。
今回はワーカーを早めに増やして数にものをいわせる方針と、長城タイルで好意点を積み重ねていく方針に分かれ、最終的には数にものをいわせた側が勝ちました。この辺は、タイルのめくりによっても結構展開が変わってきそうです。
言語依存もないため、初回から遊びやすいゲームです。ただ、タイルがどんどんつながていくので、かなり場所は取ります。
ゲームに慣れた人向けの選択ルールとして「熟練者ゲーム」「困難なゲーム」の2つが用意されているので、リプレイ性も高そうです。
以下のサイトを参考にして、改訂ルールと、いくつかの選択ルールを取り入れました。
⇒【翻訳記事】「プラエトル」のルール改定と選択ルール、および建物の強さとさまざまな戦術について | 今日もプレイミス