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[ボードゲーム] カヴェルナ:狂乱の魔物たち 紹介

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「カヴェルナ:狂乱の魔物たち」は、カヴェルナの第2拡張セットです。これまでの雰囲気から一変して、襲撃してくるオークに立ち向かう内容になっています。

プレイするにはカヴェルナの基本セットが必要です。第1拡張「忘れられた部族」を入れることは勧められていません。

カヴェルナ:狂乱の魔物たちについて

ボードゲームのカヴェルナ拡張

ゲームの準備が大幅に変わっています。

基本セットで使用した部屋タイル置き場は使用しません。新しい部屋タイル置き場を使用します。部屋タイルは新しいものもありますし、基本セットのタイルも使います。

カヴェルナのようにすべての部屋タイルを使用するわけではなく、プレイ人数に合わせた枚数の部屋タイルを使うよう変更されました。

新しいタイルとして森林に配置するトラップタイルが加わりました。

他にもオーク用のボードやカードなどがいろいろ変わっています。

アクションの種類はいくつかは差し替えになりますが、ほとんどは基本と同じです。

特徴①オークによる襲撃

ゲーム開始時に個人ボードの森上部に3体のオークがいます。

残り1体はゲーム中盤に現れます。それぞれ戦力が決まっており、カード上で管理します。(カードの裏表で難易度が変わります)

オークイベントがあるとオークが移動します。途中で畑や牧場などに止まると、そこにあった動物や野菜をすべてストックに戻してしまいます。

さらに4回のオークイベントが終わると、オークたちが洞窟に侵入して部屋を使えなくしたり、ドワーフを人質にとったりします。

特徴②トラップ

トラップタイルは森林に配置します。

主に以下の3種類があります。

  • 撃退トラップ
  • 弱体化トラップ
  • 捕獲トラップ

トラップによってオークの戦力を下げたり、オークを捕獲したりします。

捕獲したオークは味方にしてワーカーとして使えます。

味方オークは、資源の回収しかできません。(タイルの配置などができない)

特徴③オークとの戦闘

探索の戦利品としてオークとの戦闘が加わりました。

戦闘方法はとてもシンプルで、ドワーフの戦力だけオークの戦力が減ります。それでオークの戦力を0にすれば勝ちです。

ただし戦闘を行うと、オークの戦力分だけドワーフの戦力も減ります。その結果、非武装になってしまうこともあります。

また、犬を何頭でも戦闘に連れて行けるようになりました。犬1頭につき、戦力がプラス1されます。ダメージを受けるときも犬に肩代わりしてもらうことが可能です。

特徴④採掘フェイズ

カヴェルナ基本との大きな違いとして、鉱床から鉱石やルビーを取る場合は、ロバが必要になりました。

従来は鉱石タイルを置いたときに、そのまま手元にもらえましたが、狂乱の魔物たちではタイル上に鉱石が置かれます。採掘フェイズでそこにロバを配置して初めて回収できるようになりました。

また、鉱石の鉱床やルビー鉱床に補充できるアクションが増えました。

タワーディフェンスになったカヴェルナ

ボードゲームのカヴェルナ拡張

かなりテイストが変わる拡張セットです。

オークを放置しているとかなりの損失になるため、ゲーム中はほとんどその対応に追われることになります。

今回は2人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで3時間弱かかりました。相手がカヴェルナ自体が何年かぶりということで、基本の簡単な説明も含んでいます。

カヴェルナはすべてのタイルが公開されており、運要素があまりないゲームでしたが、狂乱の魔物たちはだいぶ運要素が強くなっています。

まず使用するタイルが一気に少なくなり、しかもどのタイルを使うかがランダムになりました。

基本タイルが9種類あり、あとは拡張部屋タイル置き場をプレイ人数に合わせてランダムに加えます。ゲーム終了時に得点になるようなタイルは報酬として準備され、すべてのオークを処理するまで作れません。

これにより選択肢がグッと狭まりました。

ランダムなので、組み合わせによっては、なかなかキツいことになります。

今回のゲームでは、食料効率を上げるタイルが1枚も加わらなかったため、地道に畑作したり、家畜を食べるしかありませんでした。

オークの移動がカードによって決まるのも曲者で、どこに来るのかが予測できません。わかっているのは何歩進むかだけで、どの方向に来るかはカード次第になっています。後ろにいったり、斜めに進んだりもします。

ゲーム終盤で「このルート以外なら大丈夫」というタイミングで、見事そのルートを選んだときは驚きました。(1マスだけ好きな方向に移動させる「押し出す」によって事なきを得ましたが)

オークイベントの発生タイミングも収穫マーカーによって決まるため、なかなかスリリングです。

2人プレイの場合、全11ラウンドあるのですが、オークの処理が終わったのは10ラウンド目でした。それまでずっとオークにかかりっきりで、最後の1ラウンドでマイナスを減らしていく感じでした。

正直なところ、個人的にはストレスがちょっと強すぎる印象です。

カヴェルナのように自分のプラン通りに進めることはできず、とにかくオークにかかりっきりになります。その上、運の要素も強いため、基本とはかなり違ったプレイ感になっています。

ただ一緒に遊んだ相手にはかなりの高評価だったので、人によって好みがわかれるかもしれません。

タイトル Caverna: Frantic Fiends
発行年 2022年
プレイ人数 1~7人
プレイ時間 30~210分
デザイナー Karl-Heinz Kettl, Jürgen Mayrhofer, Uwe Rosenberg
BGGリンク Caverna: Frantic Fiends | BGG
ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。