ゼロは3~5人用のカードゲームです。場のカードと手札のカードを交換し、ゼロになることを目指します。作者はバトルラインやケルト、エルドラドなどたくさんのゲームを手がけているライナー・クニツィアです。
ゼロについて
カードは7色で、それぞれに1~8までの数字が書かれています。各プレイヤーに9枚ずつ手札を配り、場には5枚のカードを表にして並べます。あまったカードは使用しません。
手番でできることは以下の2つです。
- 交換:手札からカードを1枚出し、場のカードと交換する。
- パス:机をノックしてカードを交換せずにパスをする。
2回目のノックが行われると、もう一手番ずつ行ってゲーム終了です。
手札にある数字はすべてマイナス点なのですが、同じ数字は1度しか数えません。また、同じ色が5枚以上、同じ数字が5枚以上集まると、それらは0として扱われます。
手札は常に9枚なので、5枚を2組そろえようとすると10枚必要になります。ここがこのゲームのポイントで、1枚のカードを同色と同数のどちらにも使うことができるのです。
そのため、緑1、緑2、緑3、緑4、緑5、赤5、黄5、灰5、茶5だと、緑色が5枚、5が5枚となり、見事ゼロ点になります。
これを人数分のラウンドを繰り返し、もっともマイナス点の少ないプレイヤーの勝利です。
どこで終わらせるか?
ゼロを作るのが理想ですが、プレイヤー同士の思惑がぶつかると、なかなか完成させることはできません。しかも、誰が何を捨てて、何を拾ったかも分かるため「あの人は、あれを狙ってるのかな」というのも推測できます。
そうなると、どのタイミングでノックするかというのがポイントになります。
誰かひとりがノックをすると、いつ終わるか分からないため、それまでの方針を変えて、できるだけマイナスが少ないように方針転換する必要が出てきます。
特に同色はリスクが高く、早いところ5枚揃えてしまわないと、すべてがマイナスになってしまう恐れがあります。少ない失点でガマンするか、あえて0を狙いにいくかでプレイングが変わってきます。
使用しないカードがあるのもポイントので、場合によってはいくら待っても絶対にこないことがあるので、その辺の見極めも重要です。
手札を交換して、役をそろえていくので、お手軽な麻雀のような楽しさがあります。役といっても同数か同色しかないので、リファレンスの必要もありません。派手さはありませんが、場をしっかりと見据えた計画性が要求されるゲームです。