フィンカは果物を生産して各地域に出荷する2~4人用のゲームです。円状になった風車タイルの上をコマが移動していき、止まったマスの果物がもらえます。コマの移動が独特で頭を悩ませます。
フィンカについて
風車の上に果物タイルをランダムに配置します。さらにゲームボードのエリアごとに需要のタイルを置きます。タイルには出荷に使用する果物の数と得点が書かれています。
手番で行うことは以下の2種類です。
1.風車上の自分のコマを移動し、果物を獲得する。
移動の仕方が変わっており、必ずそのコマがあるタイル上のコマの個数だけ進みます。さらに今度は止まった先にあるコマの数だけ果物を獲得します。そのため、どのコマをどの順番で動かしていくかで、もらえる数が大きく変わってきます。
また、風車の中には境界が2つあり、そこを通り過ぎるとロバトークンをもらえます。ロバトークンは出荷に使用します。
2.果物を出荷してタイルを獲得する。
ロバトークンを使用して、果物を出荷します。出荷できるのはボード上あるタイルだけです。最大で6個まで出荷できるので、6のタイル1枚や3のタイル2枚といった出荷が可能です。
エリアの山札がなくなると、もう1つの小さなタイルのマジョリティを競います。獲得したタイルに書かれた果物がもっとも多く持っている人がそのタイルを獲得します。
これを繰り返していき、規定数のエリアの山札がなくなるとゲーム終了です。得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
その他の要素として、果物を獲得する際に、もし個数が足りなければ、全員がすべてのその果物をストックに戻す必要があります。
また、全員が同じアクションタイルを持っており、上記のアクションの代わりにそれを行うことができます。このアクションタイルは使わずにとっておくと、得点になります。
さらに1~6のタイルをすべて獲得するとボーナスタイルがもらえます。
これを動かすとこうなるから……
基本ルールは難しくありません。
考えどころはコマの動かし方です。同じ1アクションでも、1つしかもらえない場合や5個以上もらえる場合があるので、どの順番で動かすかをよく考えなければなりません。また、たくさん獲得しても、それが没収される可能性もあるので、どのくらいストックに残っているか目を光らせる必要があります。
今回は4人全員が初プレイで説明と準備に20分ほど、プレイには50分ほどかかりました。何をすべきかが分かりやすく、プレイに迷うようなこともありません。
なかなか1のタイルが出てこなかったため、「本当に1のタイル入ってるんだよな?」という不穏な空気が流れました。(もちろん入っていました)タイルはランダムで何枚か抜かれるので、必ずすべてが出てくる訳ではないのもポイントですね。
移動の独特さはマンカラを思わせます。4人で遊ぶ場合、各自3個のコマを使うので、どれをどう動かせばいいのか、なかなか悩ましいです。すべてのコマがどう移動するかは一目瞭然なのですが、アクションタイルによって場所を変更できるので、自分の手番がきたら、思っていたのと違う展開になっていることもあります。
シンプルながら頭を悩ませる良作です。アーモンド、レモン、イチジク、ブドウ、オレンジ、オリーブとすべてのコマが本物を模しているので、見た目も楽しいです。
タイトル | Finca |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Wolfgang Sentker, Ralf zur Linde |
BGGリンク | Finca | BGG |