「死神プリスクール」は2~4人用のトリックテイキングゲームです。プレイヤーは死神学校の新人教師として、同じ専攻か同じ学年の死神を集めます。何トリック取ったかではなく、トリックで獲得したカードの組み合わせによって得点が入ります。
死神プリスクールについて
死神カードは4スート、1~9の合計36枚です。他にサマリーカードが4枚入っています。プレイ人数によって使用するカード枚数が変わります。
親を順番に交代してプレイ人数のラウンドを行うとゲーム終了です。
ゲームは切り札なし、マストフォローのトリックテイキングです。ただし、スートとランク(数字)のマストフォローになっています。
リードスートと同じスートのカード、またはランクのカードがある場合は必ずそれを出さなければなりません。どちらも該当するものがなければ好きなカードが出せます。フォローできなかった場合に勝つことはありません。
全員が1枚ずつカードを出したなら勝敗の判定を行います。
全員同スート | もっとも大きい数字の勝ち。 |
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親と同じ数字が1枚以上出された | もっとも小さい数字の勝ち。 複数いる場合は後出し勝ち。 |
誰もフォローできない | リードプレイヤーの勝ち。 |
トリックの勝者は獲得したカードを自分の前に数字別に重ねて置いておきます。このとき、各数字が全員に見えるようにしましょう。
トリックを獲得したプレイヤーが次のリードプレイヤーになり、これを手札がなくなるまで繰り返します。
得点計算
トリックで獲得したカードから以下の得点を得ます。
同じ数字2枚 | 1点 |
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同じ数字4枚 | 4点 |
1トリックも取らない | 2人プレイ時:ゲームに勝利 3・4人プレイ時:10点 |
同色すべて | 2・3人プレイ時:4点 4人プレイ時:6点 |
ゲームの終了
得点計算をしたら各プレイヤーの記録をメモしておきます。
親を時計回りで交代して一巡したらゲーム終了です。合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
トリック中に勝敗が変わるトリックテイキング

出されたカードによって勝敗が変わるのが特徴です。そのため、大きい数字を持っていても勝てるとは限りません。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで20分ほどでした。
3人の場合、使わないカードが2枚あるため、狙っているカードが取れるとは限りません。同色すべて集めようとしたものの後半になってきて「あれ?もしかして今回ない?」ということが起こります。
トリック中は他のプレイヤーのカードによって勝敗が変わってしまうため、コントロールしきれない部分があります。この辺は好みが分かれそうですね。
全体的にすっきりしたルールで遊びやすいです。
獲得したカードはすべて公開されているため、カウンティングの必要もありません。そのため、誰が何を狙っているかもわかりやすいです。2~3人だと不使用のカードがあるため、完全には読み切れないようになっています。
よくまとまっていて遊びやすいのですが、それなりにトリックテイキングの経験がある人だと物足りなさを感じてしまうかもしれません。トリックテイキングの入門と考えるとルール的にもちょうどよさそうです。
プリスクールとは未就学児が通う幼稚園や保育園です。日本では保育施設のうち、カリキュラムの大半を英語で行う施設を指すことが多いです。
タイトル | 死神プリスクール (Shinigami Preschool) |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 20~30分 |
デザイナー | かぶきけんいち (Kenichi Kabuki) |
BGGリンク | Shinigami Preschool | BGG |