65は2対2のペアで遊ぶ、トランプを使ったトリックテイキングです。トリックを取ると相手チームが得をする可能性が高いので、どこで取るかが考えどころです。
65について
通常のトランプからジョーカーと2を抜いたものを使用します。ランクは強い順にA、K、Q、J、10…3です。
カードには得点があり、A=4点、K=3点、Q=2点、J=1点で、他は0点です。
向かい合った2人がパートナーになります。カードは配りきりなので手札は12枚です。切り札はスペード固定のマストフォローのトリックテイキングです。
オープニングリードはディーラーの左隣が行い、ディーラーは時計回りに交代します。
ゲームの特徴はトリックを取ったときです。
トリックに勝った場合、そのプレイヤーが取れるのは、そのトリックの中のパートナーのカードだけです。他の3枚は相手チームのものになります。
ただし、トリックを取るとそれだけで2点が入ります。(ラストトリックは3点)
これを繰り返し、カードを出し切ったら得点を合計します。
獲得したポイントの合計が33点以上ならば1ポイント、41点以上ならば2ポイント獲得します。
これを繰り返し4ポイントを先に取ったチームの勝利です。
取った方が高い?取らない方が高い?
トリックを取らない方がいいかもしれないという変わったトリックテイキングです。
トリックを取るとマイナスになるトリックテイキング(トリックアボイダンス)はありますが、65では別にマイナスになるわけではありません。しかし、自分が取ることによって相手が得をするので、よく考えてトリックを取る必要があります。
トリックを取ることで最低2点は保証されているのですが、そのトリックの中にAやKなどが混ざっていると取らない方が得点が高くなります。この辺りの、出ているカードを見比べてからトリックを取るかどうかを決めるというのが何とも独特です。
今回4人で遊んでみたのですが、なかなかの手探り感でした。
取るなら取る、取らないなら取らないと明確に決まっているわけではないので「これは取って……いいのか?」といった雰囲気が続きます。
そんな手探りの中、わたしたちのチームが41点以上の2ポイント獲得で見事に勝利しました。しかし、勝因がどの辺にあったのかはよく分かりません(笑)
かなり独特な雰囲気のトリックテイキングなので、変わり種を探している人にお勧めです。