「キュビトス(Cubitos)」は、さまざまな能力を持つダイスを獲得しながらゴールを目指す、ダイス構築とレースを組み合わせたボードゲームです。
たくさん振るほど大きく進める可能性がありますが、すべて空白の目になるとバーストします。「もう一度振るか、ここで止めるか」という判断が盛り上がるゲームです。
- ダイスを購入して自分のダイスプールを強化する
- 2~4人、30~60分で遊べる
- 運だけでなく、購入するダイスやコース取りも重要
- 一発逆転があり、最後まで勝負が分かりにくい
- ダイスと能力カードの組み合わせが多く、繰り返し遊べる
キュビトス(Cubitos)とは

| タイトル | Cubitos |
|---|---|
| 発行年 | 2021年 |
| プレイ人数 | 2~4人 |
| プレイ時間 | 30~60分 |
| デザイナー | John D. Clair |
| 主な要素 | ダイス構築、レース、バースト |
| BGG | Cubitos | BoardGameGeek |
プレイヤーはキューブカップに参加するランナーとなり、コースのゴールを目指します。移動・購入・特殊能力のすべてをダイスで行うのが大きな特徴です。
ゲームの準備
各プレイヤーは個人ボード、ランナーコマ、ファンコマ、初期ダイス9個を受け取ります。初期ダイスは空白の面が多く、ゲーム開始時は大きく移動したり高価なダイスを購入したりしにくい構成です。
中央には次のものを用意します。
- 4種類から選んだレースコース
- ファントラック
- 赤・黄・橙・緑・紫・白・茶・青の8色の能力ダイス
- 各色の能力を決めるカード
- クレジットトークンとドロートークン
各色には複数の能力カードがあり、ゲームごとに使用するものを選びます。同じ色のダイスでも効果が変わるため、組み合わせによって展開が大きく変化します。
キュビトスのルール
ゲームは、誰かがゴールするまでラウンドを繰り返します。各ラウンドは「ロールフェイズ」と「ランフェイズ」の2段階です。
1.ロールフェイズ
- ドローゾーンから、ロール上限までダイスを取る
- ダイスを振る
- アイコンが出たダイスをアクティブエリアへ移す
- 残った空白のダイスを振り直すか、止めるか決める
アクティブエリアにダイスが3個以上ある状態で振り直し、振ったダイスがすべて空白になるとバーストです。振ったダイスをディスカードエリアへ移し、そのラウンドは移動や購入ができません。
ただし、バーストするとファンが増え、順位に応じてクレジットや追加ドローを受け取れる場合があります。失敗しても完全に無駄にならない仕組みです。
2.ランフェイズ
- ダイスの能力を使用する
- 足のアイコンの数だけコマを進める
- お金を使って新しいダイスを購入する
- 使用したダイスをディスカードエリアへ移す
購入できるのは異なる種類のダイスを2個までです。購入したダイスはすぐには使わず、ディスカードエリアに置きます。その後、ドローゾーンへ戻ったときから使えるようになります。
3.ゲームの終了
誰かがゴールに到達したラウンドでゲーム終了です。複数人がゴールした場合を含め、もっとも先まで進んだプレイヤーが勝利します。
キュビトスの面白いところ
ダイスを増やして強くする楽しさ
最初は空白ばかりの弱いダイスですが、買い物を重ねると移動・お金・特殊能力の出目が増えていきます。カードのデッキ構築と同じように、自分の狙いに合わせて中身を強化していく楽しさがあります。
振り直すか止めるかの駆け引き
強いダイスでも能力が描かれている面は1~3面ほどです。良い結果を求めて振り直すほど、バーストする危険も高くなります。ゲーム後半でも失敗が起こるため、リードしていても安心できません。
遅れていても逆転しやすい
先頭から離れているプレイヤーほど、ファントラックによる補助を受けやすくなります。振れるダイスや使えるクレジットが増えるため、序盤に遅れても追いつく機会があります。
コースとダイス能力の組み合わせが豊富
両面仕様のコースと、多数の能力カードが用意されています。能力の組み合わせを変えると、優先して買いたいダイスや有効なコース取りも変わります。推奨セットから始めれば、初回でも準備しやすいです。
「エルドラドを探して」との違い
| 項目 | キュビトス | エルドラドを探して |
|---|---|---|
| 構築するもの | ダイス | カード |
| 運の比重 | 高め。バーストあり | 引いた手札を計画的に使う |
| 進行 | 多くの処理を同時に行える | 順番に手番を行う |
| コース上の妨害 | ほかのコマを通過できる | 相手の位置が進路に影響する |
運による盛り上がりや大量のダイスを振る楽しさを重視するならキュビトス、手札の管理や相手との位置取りを重視するなら「エルドラドを探して」が向いています。
キュビトスを遊んだ感想

4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで約1時間でした。多くの処理を同時に進められるため、ダイスや能力の種類が多いわりに待ち時間は長くありません。
最短距離を進むか、お金やダイス圧縮の効果があるマスを優先するかでコース取りが変わります。ほかのプレイヤーがいるマスも通過できるため、直接的なブロックより、自分のダイスをどう成長させるかが中心です。
何個ものダイスを一度に振り、強い効果が連続する爽快感があります。その一方で、欲張った結果バーストすることもあり、トップが入れ替わる展開に盛り上がりました。
ダイスを収納する小箱を、そのままゲーム中のトレイとして使える点も準備と片付けがしやすく、よく考えられています。
おすすめする人・注意が必要な人
おすすめする人
- たくさんのダイスを振るゲームが好き
- デッキ構築や拡大再生産が好き
- 運と戦略の両方があるレースを楽しみたい
- 途中で遅れても逆転できるゲームを探している
- 毎回違う能力の組み合わせで繰り返し遊びたい
注意が必要な人
- ダイス運で計画が崩れるのが苦手
- プレイヤー同士の直接的な妨害を重視する
- 初回から多数の能力カードを覚えるのが負担に感じる
初回は推奨されている能力カードの組み合わせを使い、各ダイスの説明を確認しながら遊ぶと進めやすいです。
購入前に確認したいこと
2026年には、ボードゲームショップ「あそびば」から基本セットと拡張「ファウルプレイ」の日本語版が発売されています。拡張を加えると最大6人で遊べますが、拡張だけでは遊べません。流通量や在庫は変わるため、販売元の商品情報も確認してください。
また、拡張セットだけでは遊べません。「基本セット」か「拡張」かも商品名と内容物で確認してください。
まとめ
キュビトスは、ダイスを増やして強化する楽しさと、振り直しによるバーストの緊張感を組み合わせたレースゲームです。購入するダイスと進むルートには戦略性がありながら、一度の出目で状況が変わる盛り上がりもあります。
運の要素を含めて逆転を楽しみたい人や、カードではなくダイスを構築するゲームを遊んでみたい人におすすめです。



コメント