最近コミックレンタルをよく利用しており、気になっていた作品をいくつか一気読みしています。
今回紹介する「ばらかもん」もその中のひとつで、とりあえず現在までに刊行されていた8巻までを続けて読みました。
小さな島が舞台
書道家である主人公の半田清舟は、とある事件をきっかけに、五島という小さな島へと移り住むことになります。
それまで東京で暮らしていた彼にとって、島での暮らしは目新しいことばかりです。
また、妙になれなれしい田舎の人間関係にも初めは抵抗を覚えてしまいます。
しかし、天真爛漫な女の子「なる」を初めとした個性豊かな住民たちと交流していくうちに、今まで見えていなかったさまざまなものが見えてきます。
そして、それが新しい書へとつながっていくのでした。
個性豊かなキャラクターたち
何といっても際立つのが、なるの存在です。
独特な価値観やセリフなどは、「よつばと! 」のよつばを思い起こさせます。
また、なるの同級生で親友でもある、おとなしい性格の「ひな」
中学生コンビの「美和」と「タマ」
あまりにも凡人扱いされたため、不良化してしまった「ヒロシ」
強面でいい加減な「教頭」
などなど、数多くの特徴ある人物が登場します。
基本的にはほのぼのしたストーリーのものが多く、所々にギャグが挟まれます。
一転してちょっとシリアス調のお話もあります。
また回によっては、4コマ形式で進む話もあったりと、バラエティ豊かです。
ギャグとしての面白さ
一般的なイメージとして、ギャグマンガというのは、最初は面白いものの、どんどんそれに慣れてしまい、面白さが薄れてしまうことが少なくありません。
ほとんど笑えないものの、惰性で読んでしまうという作品も少なからずあるのではないでしょうか。
しかし、この作品はギャグのテンポやパターンがどんどんよくなってきているイメージがあり、むしろ巻が進むたびに面白くなっているような印象があります。
小さな子供たちが繰り広げる騒動や、ほのぼのしたお話、笑えるお話が好きな人にオススメの作品です。