エレメンツは16枚のカードを使った2人用のゲームです。もともとはクメルという名で国内の賽苑さんによって作られたゲームで、それが海外メーカーのペガサスから発売されました。それをさらに日本語化して発売したものが、このエレメンツです。
エレメンツについて
エレメンツでは手札と自分の前に置かれたカードを合わせて、相手の合計値より高くなることを目指します。ただし、上限値があり、それを越えてしまうと負けてしまいます。
カード構成は1~5が各2枚ずつ、そして6が6枚あります。
準備としてそれぞれに手札が6枚配られ、残った4枚はそのラウンドでは使われません。
手番に出来ることは以下の5つです。
A:手札をプレイする
手札から1枚をテーブルの中央に場札として出します。場札がすべての数字が見えるようにずらして置き、場に出す際はそのときの合計値を声に出して宣言します。この値が、上限値となります。
B:場札を受け取る
場札から1枚を自分の前に持ってきます。これにより上限値が変わるので、声に出して合計値を宣言します。
C:「6」を捨てる
手札から6を捨てます。捨てることができるカードは6のみです。捨てられたカードはこのラウンドではもう使われません。
D:勝負をかける
自分の方が上限値内で合計値が多いと思ったら勝負を宣言します。お互いに手札を公開し、さらに自分の前に置かれたカードの数値を合計し、どちらが高いかを比較します。上限値を超えていた場合は負けになります。同値の場合は、勝負をしかけた方が負けます。
勝った方はストックから2VPを受け取ります。
E:敗北を宣言します
このラウンドで勝てないと思ったら敗北を宣言します。
勝った方はストックから1VPを受け取ります。
ラウンドが終了したならば、再びカードをシャッフルし、手札を配ります。次のラウンドは前ラウンドの勝者からゲームを始めます。
これを繰り返し、6VP以上を獲得したプレイヤーがゲームに勝利します。
どこで勝負に出るか
1度プレイすればどんなルールかは把握できますが、どのタイミングで勝負に出るのかがなかなか難しいゲームです。非公開の4枚があるので、完全なカウンティングはできず、そこまでガチガチな勝負にはなりません。
6を捨てられるというのがポイントで、これにより上限値を抑えることができます。ただし、6を捨ててしまうということは自分の合計値が低くなることでもあるので、捨てすぎると相手に負けてしまいます。
早めに合計値を減らしてしまい一気に勝負にでるか、徐々に合計値を上限値に合わせていきじわじわと勝負にでるか、プレイングに差ができそうです。もちろん重要なのは相手がどんな動きをしているのかをしっかり見極めることですね。
コンポーネントは星形の勝利トークン12個と16枚のカードだけです。カードは他のゲームよりも大きめ(70mm×120mm)で、厚さもしっかりしており、ちょっとした木の板ような手触りがあります。
時間もそれほどかからないので、ちょっとした合間に2人でゲームをしたいというときにピッタリのゲームです。