グズベリー・フールは3人用のトリックテイキングです。今までさまざまなトリックテイキングを遊んできましたが、その中でもかなり特殊なゲームです。
グズベリー・フールについて
使用するカード
各スートの7、8、9、10、J、Q、K、Aとジョーカーの33枚
カードの強さ
弱 7、8、9、10、J、Q、K、A 強
一般的なトランプと同じです。ジョーカーは特殊な存在で必ず勝てます。
ゲームの流れ
最初のディーラーを適当な方法で決め、以降は時計回りに交代します。
マストフォローのトリックテイキングで切札はありません。ただし、勝敗の決め方がかなり独特です。
a. 全員が同じスートのカードを出した場合
⇒2番目に強いカードを出した人が勝ちます
b. 1人だけが別のスートを出した場合
⇒別のスートを出した人が勝ちます
c. 全員が別のスートを出した場合
⇒他の2枚とは違う色を出した人が勝ちます
ジョーカーはリードされたスートを出せない場合、必ず出さなければなりません。ジョーカーを出すとそのトリックは必ず勝てますが、取ったトリックは他のプレイヤーに渡すことができます。次のリードはそのトリックをもらった人が行います。
得点
自分が取ったトリック1つ 1点
右隣のプレイヤーが取ったトリック1つ 2点
さらにそのラウンドの得点が2番目だった人は追加で10点を得ます。
ゲームの終了
誰かの合計得点が100点以上になったならばゲームの終了です。
100点以上が1人
⇒そのプレイヤーの勝利
100点以上が2人
⇒100点に達していないプレイヤーの勝利
グズベリー・フールを遊んでみて
かなり特殊なトリックテイキングです。手札を見て、それが強いのか弱いのかどうかも分からないものは初めてですね。そもそもどれが強いのかも分かりませんし、強ければいいというものですらありません。
ゲーム全体を通してキーとなっているのは2位です。トリックの勝敗も2位が勝ちますし、追加のボーナスも2位がもらいます。そのため、うまく調整をして2位を狙っていくことになります。
この辺りがいかにも変わっています。
自分の得点は右隣の人に依存している部分が多いので、上手く勝たせたいところですが、かといって勝たせすぎるとボーナスが望めません。かといって自分が勝ちまくってもボーナスは望めません。いったいどこを目指せばいいのか混乱してきます。
自然と全員の点数を平らにしていく展開になります。(勝たせすぎるのもよくないし、ひとりだけ点数が低いとそれもそれでマズいため)
初プレイの今回は6ラウンド終了時に95対87対77となりました。
わたしは87点と1番微妙な立ち位置で、自分が勝つためには「自分だけが100点を越える」または「他2人を100点越えさせる」という立ち回りが必要です。
しかし位置的に自分がトリックを取ると1位のプレイヤーに点数が入るため、「自分だけが100点を越える」ことは不可能です。そのため、自分の点数を抑えつつ、3位のプレイヤーが100点オーバーすることを目指します。はっきりいって「いや、これ無理だろ」というニオイがプンプンします。
結果、103対102対97と、かなりの接戦になり、もっとも点数が低いプレイヤーの勝利となりました。
かなり特殊なトリックテイキングです。面白いことは面白いのですが、どこがどう面白いのかは説明しづらいです。恐らくトリックテイキング慣れしていない人が遊んでも「???」というゲームだと思います。