グリッズルドは第一次世界大戦を舞台とした2~5人用の協力ゲームです。プレイヤーたちは戦地に赴く幼なじみで、何とか協力して生き残ることを目指します。難易度はかなり高く、クリアするためには幸運を味方につける必要があります。
グリッズルドについて
各プレイヤーはグリッズルドカード(キャラクターカード)を1枚受け取ります。カードは6種類あり、対処できる試練が異なります。その後、プレイ人数に応じたサポートタイルを受け取ります。
試練カードをシャッフルして、「試練の山」と「残りの士気」の2つの山に分けます。山の間にプレイ人数に応じたスピーチトークンを置いておきます。
ミッションリーダーは試練の山から各プレイヤーにカードを配ります。最初のミッションは3枚以上、以降のミッションでは1枚以上を配ります。
手番で行えることは、以下の4つのうちのいずれか1つです。
手札から試練カードをプレイする
試練カードの中には「脅威」と「苦難」があります。脅威カードは共通の場に置かれ、苦難カードは自分のグリッズルドカードの隣に置かれます。
幸運のお守りを使う
自分のグリッズルドカードと同じ種類の脅威カードを場から1枚捨てます。その後、グリッズルドカードを裏返します。
スピーチを行う
スピーチトークンを1つ消費します。
6種類の脅威のうち、いずれか1種類を指定します。そのプレイヤー以外は手札に指定されたカードがあれば1枚捨てます。
撤退
そのミッションから撤退します。その際に、サポートトークンを裏向きで1枚グリッズルドカードの上に置いておきます。撤退しても手札はそのまま残ります。
ミッションの終了は以下の2通りです。
a. 全員が撤退成功
場にあるカードがすべて捨てられます。
b. ミッション失敗
同じ脅威が3枚場に出てしまうとミッション失敗です。場のカードを再び試練の山に戻してシャッフルし直します。
ミッションが成功でも、失敗でも次にサポートがあります。
ミッションが成功している場合は、撤退する際に置いていたサポートタイルを表にして、該当するプレイヤーにそのタイルを渡します。もっとも多くのタイルを受け取ったプレイヤーは苦難カードを2枚まで除外するか、グリッズルドカードを表にして再び使えるようにします。
ミッションが失敗している場合は、もっとも多くのサポートを受けたプレイヤーが苦難カードを1枚除外します。
サポートが終わった段階で、試練の山と全員の手札がなくなっていればゲームに勝利します。または、このとき誰かが4枚以上の苦難カードを持っていればゲームに失敗します。
その後、まだゲームが終わっていなければ士気が下がります。
全員の残っている手札の枚数を数え、その分だけ「残りの士気」の山から「試練の山」にカードが移動します。このとき、残りの士気がつきてしまうとゲームに敗北します。
士気の低下が終わったら、ミッションリーダートークンを左隣のプレイヤーに渡します。それまでリーダーだったプレイヤーはスピーチトークンを1つ受け取り、新しいラウンドが始まります。
難易度高めの協力ゲーム
かなり難易度は高めです。初回は「これ、本当にクリアできるの??」と思いました。
脅威は夜、雪、雨、マスク、砲弾、笛の6種類です。カードには複数の脅威が描かれているため、よほど上手くやったとしても場に並ぶカードは6枚ほどです。そのため、何度も撤退を繰り返して、徐々に山札を減らしていかなければなりません。
苦難カードの中にはトラウマや恐怖症といったものがあり、これがあると常にアイコンの脅威1枚分になるので、なおさらカードがプレイできなくなります。他にもさまざまなテキスト効果があり、どんどん戦況が悪化していきます。
そのため、手番は常に苦しく「うーん……。これを出していいものか」といった状況が続きます。中には山札から1枚めくってしまうトラップカードなどもあり、思わぬタイミングでミッションが失敗してしまいます。
今回は「失語」の効果によってわたしは言葉を発せなくなってしまいました。それでも何とか意思疎通を図り、最後は4枚たまった苦難をみんなのサポートで除去し、見事クリアで終わることができました。
運の要素も大きいですが、みんなで苦境を何とかしようとする一体感が楽しいゲームです。歯ごたえがある協力ゲームが好きな人にオススメです。