ハツデンは2人用のカードゲームです。太陽、地熱、風力、水力、バイオマスの各のエリアにカードを置いていき、相手と数比べをします。置ける数の合計に制限があるため、上手く調整しつつカードを置いていかなければなりません。
ハツデンについて
カードを置けるスペースは5つの自然エネルギー×2行で、合計10エリアあります。さらに相手のスペースにも10エリアあるため、最大で20枚のカードが置かれることになります。
カードはそれぞれの自然エネルギーに1~4までが2枚ずつ入っています。さらに4つの特殊技術カードがあります。
手札は5枚で、手番で行えることは以下の4種類です。
1.発電所の建設
まだカードが置かれていないスペースにカードを配置します。
2.発電所の改良
すでにカードが置かれているところにカードを重ねて置きます。その際、前の数字よりも大きい数字のカードを置かなければなりません。カードが重なるので有効な数値は上のカードだけになります。
※特殊技術カードの獲得
発電所の建設・改良で4のカードを置いたときに特殊技術カードを引きます。
特殊技術カードは即時効果が発動するものと、任意のタイミングで使えるものがあります。
3.鉄塔の建設
カードを裏で配置します。裏で置くので表面は自然エネルギーが対応していなくても構いません。たとえば、地熱のカードを水力のところに置くことができます。裏で配置したところは電力を生まず、改良もできません。
4.送電計画の見直し
手札を1枚捨てます。捨てられたカードは表のまま、山札の隣に置かれます。
上記のいずれかのアクションを行うと手番終了で、山札からカードを1枚引きます。山札から引く代わりに捨てられているカードを引くこともできます。
これを繰り返し、どちらかのプレイヤーが10マス埋めきったら、相手がもう一手番行い、ゲーム終了です。
得点はまず5つの自然エネルギーエリアで行います。合計数が相手よりも高ければ、その自然エネルギーエリアを獲得し1点です。同値の場合はどちらにも点数は入りません。
また、一列の合計がちょうど10だと1点が入ります。
これを合計し、得点が多いプレイヤーの勝利です。同点の場合は、街によるポイントが多い方が、それも同点の場合は後手番が勝利します。
数字が大きければいいわけではない
自然エネルギーエリアでは数字が多い方が勝つのですが、横の合計を9~11に抑えなければならないため、必ずどこかを諦めなければなりません。8以下だと失点になり、12以上だとどこかを裏返す必要があります。
10ちょうどだと得点が入るので、それを狙いたいところですが、なかなかそれも上手くいきません。単純にカードの引き運もありますし、11まで置くことで別のエリアが取れる可能性も出てきます。
こういった、どこを諦めてどこを狙っていくかという選択が悩ましいです。
特殊技術カードは4種類あり、合計12まで置けるようになるもの、1枚を非公開で配置するもの、1つのエリアの得点を2倍にするもの、数字が小さいカードに改良できるものと、いろいろあるので駆け引きをちょっと複雑にしてくれます。
1度やれば理解できるルールで、正方形のカードのイラストもシンプルでかわいらしいです。箱自体も小さいので、一緒に持ち込んで、ちょっとした時間調整に遊ぶのにもぴったりですね。
バトルラインやロストシティといった2人用ゲームが好きな人にオススメのゲームです。