「狩人と斥候」は、手札管理が重要な2人用ゲームです。プレイヤーは石器時代の部族を率いて、狩りをしたり、資源を集めたり、道具を作ったりして部族の生き残りを目指します。交互に手番を行い、いずれかのプレイヤーが24勝利点を獲得するとゲームが終了します。
狩人と斥候について

プレイヤーの間にゲームボードを置きます。ゲームボードは主に得点トラックとして使用します。
各プレイヤーに同じ構成の6枚を手札として渡します。その後、特殊キャラクターカードを6枚選び、2枚ずつ3列に並べます。この列のことをディスプレイと呼びます。
土地カードを種類ごとに分け、シャッフルします。その後、荒野カード、猟場カードからそれぞれ1枚ずつを表にします。聖地カードはランダムで3枚を選び、すべて表にして置いておきます。
プレイヤーは自分の色の部族コマを5つ受け取ります。そのうち2つを自分の部族の村カードに置き、さらに1つをゲームボード上に、残った2つをストックとしてゲームボード脇に置きます。
飢餓マーカーを2枚ずつ受け取り、残りをストックとして置いておきます。資源マーカーはすべてストックとして置いておきます。
手番の行動
手番では、以下の3つのアクションのうち、1つを選んで実行します。
- カードを1枚プレイ
- 部族コマの回収
- 中間決算(日没アクション)
カードを1枚プレイ
手札からカードを1枚プレイし、その効果を発動させます。その後、プレイしたカードをディスプレイのうち、もっとも枚数が少ない列の上に重ねておきます。該当する列が複数ある場合、好きな列を選べます。
部族コマの回収
土地カードに置いてある自分の部族コマを任意の数だけ回収し、その分の資源を獲得します。土地カードから得られるのは、肉・毛皮・石・木・粘土・果物か、1勝利点のいずれかです。
獲得した資源は保管できず、以下の方法ですぐに使用しなければなりません。
- 飢餓の解消
- 部族コマの準備
- アイテムの作成
- 勝利点の獲得
- 獲得資源の破棄
中間決算(日没アクション)
1日の活動を終えて、中間決算を行います。以下の4つのステップを1から順番に行います。
- 勝利点の精算
- 飢餓マーカーの獲得
- 手札の補充
- 未作成アイテムの破棄
自分の部族コマ1つにつき1勝利点を獲得します。その後、手元にある飢餓マーカー1つにつき1勝利点を失います。また手札に残ったカード1枚につき1勝利点を失います。
自分の部族コマ1つにつき飢餓マーカー1つを受け取ります。
ディスプレイからカードを補充します。各列の1番上から取ることができ、手札が5~7枚になるように補充します。
未作成のアイテムは1枚だけ持ち越すことができ、残りは捨てます。
勝利点トラックと洞窟壁画マス
ゲームボード上の勝利点トラックには、規定のマスに洞窟壁画マスが存在します。そのマスに到達、または通過するたび、アイテムカード2枚を捨てて1勝利点を獲得できます。
また、勝利点トラック24のマスに入るためには、飢餓マーカーが3つ以下の必要があります。
飢餓マーカーとペナルティー
飢餓マーカーが8枚以上たまると、ただちに自分の部族コマ1つをストックに戻さなければなりません。この際、飢餓マーカーを3つ、ストックに戻すことができます。
ゲームの終了
いずれかのプレイヤーの勝利点マーカーが勝利点トラックの最後のマス(24)に到達するとゲームは終了します。もし24勝利点を越える場合には、2周目を使って記録します。
もし先手が24勝利点に達した場合は、後手ももう一手番行い、手番数を同じにします。後手も24勝利点に達した場合、より勝利点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
後手のプレイヤーが先に24勝利点に達した場合は、後手のプレイヤーの勝利です。
渋い2人用ゲーム

さまざまな特殊効果を上手く使いつつ、24勝利点を目指すゲームです。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで50分ほどでした。
カードの補充回りが独特で、作者がカシュガルのゲルハルト ヘフト(Gerhard Hecht)と聞くと、なんとなく納得がいきます。

カードプレイで部族コマを配置、部族コマ回収で資源獲得というのが大まかな流れなのですが、さまざまな特殊効果があるため、どんどん効率がよくなっていきます。
システム上、強力なカードはどちらにも使うチャンスがあるため、どのタイミングで手札を補充するかもポイントになってきます。
部族コマの数だけ勝利点になりますが、手札と飢餓マーカーがマイナスのため、あまり勝利点は入りません。そのため、得点源はアイテムとなります。アイテムには特殊効果もついていますが、アイコンですぐにわかるものばかりなので、1度遊べば理解可能です。
ただしメインとなるキャラクターカードは、それなりに言語依存があるため、日本語化したほうがプレイしやすいです。
派手な展開はなく、終始じわじわとゲームが進んでいくため、2人用でじっくり遊べるゲームが好きな人におすすめです。
タイトル | Jäger und Späher |
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発行年 | 2014年 |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Gerhard Hecht |
BGGリンク | Jäger und Späher | BGG |