航海の時代 the DICEは航海の時代のダイスゲーム版です。もとは島カード上を時計回りか反時計回りに進んでいき、資源を得たり、投資をしたりするゲームでしたが、航海の時代 the DICEではコマを移動させる変わりにダイスで島を決めます。
航海の時代 the DICEについて
拠点カードをランダムで1枚選択し、それからプレイ人数に応じた交易路カードをランダムで選びます。たとえば4人で遊ぶ場合、16種類ある交易路カードから7枚をランダムで選びます。
各プレイヤーは自分の色の投資チップ8枚と基本収入カード、初期資金を受け取ります。
手番では2つのダイスを振ります。ダイスの目が気に入らない場合は、お金を支払うことで何回でも振り直すことができます。ただし、振り直しにかかる金額はどんどん増えていきます。
手番では、ダイスの目に応じて収入を得るか、投資を行うかを選びます。
収入を得る場合、まずその目に対応する基本収入を得ます。その後、交易路カードの中から同じ出目が書かれており、なおかつ投資チップが置かれているものがあれば追加で収入を得ます。投資チップが2枚置かれていると、もらえるものが増えます。
投資をする場合、同じように目に対応する交易路カードを選び、そこに書かれたコストを支払い投資チップを置きます。1人のプレイヤーが同じ交易路カードに置くことができる投資チップは最大3つです。ただし、3つを置けるのは1人だけで、以降のプレイヤーは2つまでしか置くことができません。
ダイスの目に応じて収入か投資のアクションを行うので、手番では2アクションを好きな組み合わせで行います。
これを繰り返し、誰かがすべての投資チップを置ききったら、または勝利点チップがすべてなくなったらゲーム終了です。そのラウンドを最後まで行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
ダイスによってお手軽になったものの
もとの航海の時代は、ほぼロンデルシステムだったので運要素がなかったのですが、こちらのthe DICEはかなり運要素が強くなっています。何度でも振り直しが可能とはいえ、お金がかかるので望んだ目が出せるとは限りません。そのため、せっかく投資したにも関わらず、その目が出ないということも起こります。
ただ、このゲームでは基本収入があるため、一切投資をしていない目でも、何かしらはもらえるようになっています。その辺りはカタンなどに比べると、だいぶ遊びやすいです。
また、各交易路カードではゲーム終了時にエリアマジョリティで得点が入るため、どんどん置いていった方が得をします。ただし、良いものはもらえるところは得点が低かったり、得点が高いところは何ももらえなかったりするので、どこを重視するかがポイントになってきます。
今回は5人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ちょっとでした。やってみた感じ、1度差が開き始めると逆転するのは難しそうです。ダイス目に恵まれて、どんどん拡大再生産していく一方、ずっと基本収入ばかりとなると、とても勝負にはなりません。
このときも、ゲーム中盤で2人が完全に勝ちの目がなくなったため、途中から消化試合のようになりました。この辺りはダイス運がなかったと諦めるしかなさそうです。
個人的にはもとの航海の時代の方が好みですね。