アウトリブは荒廃した2079年の世界が舞台です。プレイヤーはクランのひとつを担当し、優れた生存者を集めているコンボイという集団に見出されることを目指します。アクションスペースが8個のワーカープレイスメントですが、種類豊富なルームタイルと装備タイルで毎回違った展開が楽しめます。
アウトリブについて
各プレイヤーは個人ボード(シェルターボード)とルームタイル、英雄コマ、リーダーカードを受け取ります。ルームタイルは一般ルームが固定で3枚、上級ルームがランダムで4枚(6枚のうち4枚を選ぶ)です。リーダーカードには初期資源と初期配置が書かれています。こちらも2枚渡され、そのうちの1枚を選びます。
英雄コマはいわゆるワーカーです。4つ固定でそれぞれ3、3、4、5といった強さが割り振られています。強さは行えるアクション数と相手に与えるプレッシャーを表しています。
大まかなシステムはワーカープレイスメントなのですが、通常と違い、配置したワーカーはその場にとどまります。(※一般的なワーカープレイスメントはラウンド終了時にすべて手元に戻ってきます)
同じ場所のアクションは選べないため、次のラウンドはそこから1~2歩移動させてアクションを実行する必要があります。また、自分のコマがあるところは選べないというルールがあるので、前のラウンドと同じアクションを実行したいときは、まずそこにあるコマをどけて、別のコマをもってくるという手順が必要になります。
他のプレイヤーのコマがあるところに移動できるので、通常よりも緩いかと思いきや、自分のコマに邪魔されることになるので、なかなか悩ましいです。
トークンは資材が木材、金属、弾薬、マイクロチップ、食糧が肉、水、缶詰とあります。資材は装備やルームを修理するために、食糧はルームへの供給のために必要です。
他に弾薬があるのですが、これは2種類の使い方があります。
ひとつはハンティングです。3つのアクションスペースにはハンティングができるところがあり、ここで肉を手に入れることができます。
もうひとつは相手コマのプレッシャーへの対処です。相手のコマの方が数字が大きいと、その差分だけ資源を取られてしまいます。それを防ぐために弾薬を使います。
各ラウンド開始時にはイベントが発生します。イベントには効果(ボードに補充される資源が減ったり、ハンティングにかかるコストが増えたりする)と解決するためのコストが書かれています。誰かが解決しないとそのイベントは残り続けるため、どんどん世界が過酷になっていきます。
全6ラウンドが終わったら得点計算を行い、もっとも勝利点が高いプレイヤーの勝利です。
どんどん過酷になっていく世界
とにかく資源がキツいです。ルームタイルには生存者トークンを置くスペースがあるのですが、そこのスペースがすべて埋まって初めて効果を発揮します。もちろん生存者が増えれば増えるほど、必要な食糧も多くなるので、そのために奔走しなければなりません。
今回3人で初プレイでルール説明からゲーム終了まで3時間半ほどかかりました。やること自体はそこまで難しくないのですが、効率を求めようとするとかなりの思考が要求されます。終始「ツラいツラい……」となるゲームなので、そういったテイストが好きな人にオススメです。
また、現時点での修正点をまとめた記事があるので、これから遊ぶ人は参考にしてみてください。