ゴアは香辛料商人として競りとアクションを行い、交易環境を発展させていくゲームです。作者はイスタンブール、カルバ、ダイヤモンドクラブなどのリューディガー・ドーンです。
ゴアについて
各プレイヤーは個人ボードと初期資金、船カード、植民者カードを受け取ります。ゲームボードにはストックのカードとタイル、さらに5×5のマスにタイルをランダムで配置します。
1ラウンドは2つのフェイズに分かれています。
1つ目が競りフェイズです。
スタートプレイヤーが5×5のマスの外周のいずれかに旗マーカーを置きます。そこから時計回りでタイルを選んでいくのですが、進める場所は直前に置かれたマーカーの縦横斜めのどこかです。これをスタートプレイヤーが置くまで続けます。(スタートプレイヤーは旗とタイルの2箇所を置くことになります)
次は旗から順番に競っていきます。競りはトークンを置いたプレイヤー(競売人)の左隣から始めます。競りは一巡のみで、最後に競売人がそれまでについた値段より1金安く買うかどうかを決めます。もし競売人がタイルを購入することになったらお金はストックへ、それ以外の場合は競売人にお金を支払います。
これをすべてのタイルで行うと競りフェイズ終了です。
2つ目がアクションフェイズです。
各プレイヤーが1アクションずつ行い、3巡します。
アクションは開発ボードの発展、船の建設、収穫、徴税、探検、植民地建設の6種類です。他プレイヤーとの干渉がないので、資源やお金を取られるなどの邪魔はありません。そのため、ちゃんと見通しを建てておけば、その通りのアクションが実行できます。また、どんなアクションができるかは個人ボードに描いてあるので分かりやすいです。
ラウンドはAパートとBパートに分かれています。やるべきことは同じですが、Bパートのタイルの方がより強力になります。Aパートを4ラウンド、Bパートを4ラウンドの合計8ラウンド行いゲーム終了です。
最後に得点計算を行い、もっとも勝利点が高いプレイヤーの勝利です。
少ない手番でいかに効率を上げていくか
3アクション×8ラウンドなので、24手番で終わりなのですが、追加アクションカードがあるので、実際はもう少し手番があります。
やれることが多いので、どういった方針でいくかをよく考えないと中途半端に終わってしまいます。
まず資源(香辛料)を取るためにはそれを置く場所が必要になります。置く場所を確保するためにはプランテーションか植民地を取らなければなりません。植民地を取るためには一定の入植者が必要です。入植者のためには開発ボードを発展させる必要があります。開発ボードを発展させるためには船と資源が必要です。そのためには造船と収穫をしなければなりません。
このように何かをしようと思ったら、何かをする必要があります。そのため、どうやれば効率がよくなるかを競られるタイルを見ながら考えていかなければなりません。
今回、4人で遊んだのですが、1ラウンド2ラウンドとプランテーションを競り落とすことができず「あ、これはマズい」と焦りました。プランテーションが取れないと資源が手に入らないので、開発ボードを発展させることができません。とりあえずお金を確保しつつ、植民地を手に入れ、後半に賭けます。
その後も値付けの相場が読み切れず、なかなかタイルを競り落とせないものの、徐々にボードが整ってきて、発展し始めます。使えない探検カードばかり引くという不運にも見舞われますが、これは得点だと割り切ってそのまま地道にボードを発展させました。(※探検カードは強力な効果を持っていますが、終了時、使わずに手元に残っていると得点になります)
結果は、38対37対35対34という超接戦で2位でした。序盤に失敗したと思っていたので、意外な結果でした。
カードの引き運はあるものの、得点経路がいろいろあるので、そこまで手詰まりにはなりません。「これがダメだったら、こっちで」という選択肢があるので、さまざまなやり方が可能です。
相手プレイヤーを妨害する効果がないので、直接攻撃が苦手な人にもオススメです。開発ボードが発展していって、効果が強くなっていくのも拡大再生産している感じがあって楽しいですね。