ティーフェンタールの酒場(Die Tavernen im Tiefen Thal)は、酒場の店主としてお店を拡大したり、人を雇ったり、客をもてなしたりする2~4人用のゲームです。デッキ構築にダイスドラフト、ダイスプレイスメントの要素が加わり、さらにルールを追加するモジュールも用意されています。
ティーフェンタールの酒場について
修道院ボードは両面仕様になっており、モジュールによって使用する面が決まります。
各プレイヤーは個人ボードと初期デッキを受け取ります。個人ボードにはタイルがはめ込まれており、アップグレードすることで裏返すようになっています。個人デッキは10枚で構成は全員同じです。
ゲームは全8ラウンドで各ラウンドは7つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
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フェイズA酒場の新しい夜ラウンドマーカーを進め対応するボーナスを受け取ります。
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フェイズB酒場の補充すべてのテーブルがお客で埋まるまで山札からカードをめくります。山札が枯れてしまったら捨札をシャッフルして新たな山札を作ります。
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フェイズCウェイトレスの登場ウェイトレスの数だけ自分の色のダイスを振ります。
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フェイズD給仕できますか?各プレイヤーは白いダイスを4つずつ振ります。そこから1つを選んで左隣に渡すを繰り返して4つのダイスを獲得します。(ダイスドラフト)
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フェイズEアクションの計画獲得したダイスを自分のボードやカードに配置します。
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フェイズFゲストへの給仕配置したダイスを使ってアクションを実行していきます。設備をアップグレードしたり、カードを購入したり、お客にビールを振る舞ったりします。
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フェイズG閉店時間使用したカードをすべて捨札にします。スタートプレイヤーを時計回りで交代します。
ゲームの終了
8ラウンド行うとゲーム終了です。
自分のカードに書かれた得点を合計して、もっとも多いプレイヤーの勝利です。
デッキ構築+ダイスプレイスメント

デッキ構築とダイスドラフト、ダイスプレイスメントという多くの人が好きな要素が上手くまとまったゲームです。
カードを獲得することでテーブルの数や供給できるビールの数を増やしていき、どんどん拡大再生産していきます。ただ、どのくらいのお客が来るかはカードの引き運にかかっています。どんなに強力なカードを入れていても、初期のお客さんが連続してやってきてテーブルが埋まってしまうこともあります。
もちろん、そういった場合の対策も用意されています。ラウンド開始時の報酬としてもらえるゲストトークンを使うと、それまでに出たカードを捨ててめくるのをやり直すことができます。また、圧縮要素もあるので来て欲しくないカードをデッキから取り除くことも可能です。
ボードをアップグレードすれば運に左右されにくい安定した拡大をしていくこともできます。
お馴染みの要素が上手くまとまりつつ、言語依存はまったくないのでとても遊びやすく仕上がっています。他プレイヤーへの直接攻撃などもないので、思い思いの酒場を作っていくことができます。
今回は初期セットで遊んでみたのですが、ここからさらに要素を足していくモジュールがいくつも用意されているので繰り返し遊びたくなりますね。
深い谷の酒場の作者であるWolfgang Warsch(ウォルフガング・ウォルーシュ)はクアックサルバーの作者でもあります。そのため、構築・バーストといったところに類似点が感じられます。Twitterなどでも高評価の感想が多いので、ティーフェンタールの酒場(深い谷の酒場)もクアックサルバーと同じように日本語版がでそうですね。
