プエルトリコは3~5人用のボードゲームです。2002年の発売当時から高い評価を受け、アメリカのボードゲームサイトであるBoardGameGeekで長年にわたりランキング1位を保持し続けました。プエルトリコで使われているメカニズムは他の多くのゲームにも取り入れられています。
プエルトリコについて
各プレイヤーは個人ボードと初期資金、プランテーションタイルを1枚受け取ります。個人ボードには建物を配置していく都市部とプランテーションを配置していく農園部があります。
スタートプレイヤーから順番にアクションを実行するための役割タイルを選びます。アクションは選んだ人だけでなく、全員が順番に実行することになります。選んだ人には役割に応じた特権が与えられます。
アクション
開拓者
プランテーションタイルを取得します。
特権として採石場を選ぶことができます。
市長
建物やプランテーションを稼働させるための入植者を獲得します。
特権としてストックから1つ多く得ることができます。
建築家
コストを支払い建物タイルを取得します。
特権は1金安くなります。
監督
ボードに配置された生産施設とプランテーションに応じて商品を生産します。
特権として、1つ多く得ることができます。
商人
生産した商品を売却します。
特権として1金多くもらえます。
船長
商品を出荷して勝利点を得ます。
特権として1点多くもらえます。
金鉱掘
このアクションだけは選んだプレイヤーのみが実行します。1金を得ます。
1人が1枚ずつアクションタイルを選ぶと1ラウンド終了で、スタートプレイヤーが時計回りに移ります。
これを繰り返し、
- 入植者コマがなくなる
- 誰かが都市の12マスを埋めきる
- 勝利点チップがなくなる
上記いずれかの条件を満たすと、そのラウンドを最後まで行い、ゲーム終了です。
勝利点チップ、建物の得点、建物のボーナスを合計し、もっとも合計が多いプレイヤーの勝利です。あまった商品とお金は得点にならず、タイブレークにしか使用しません。
自分の利を選ぶか相手の不利を選ぶか
最近よく遊んでいるメンバーはボードゲームを始めて間もない人が多く、いわゆる定番ゲームでも未プレイなことが多いです。プエルトリコもその中の1つだったので、今回久しぶりに取り出して遊んでみました。
4人で遊び、自分以外が初プレイです。
15年以上前のゲームということもあり、さすがに今遊んでみるとそこまで複雑という印象はありません。初プレイの人たちもすんなりルールは飲み込めたようでした。
このゲームのキモは誰かが選んだアクションを全員が実行しなければならないということです。
全員の状況を把握しつつ「ここでこのアクションをすると、あのプレイヤーの得になる」「今このアクションをすれば自分だけが得をする」「あの人に次これをされるとマズい」といったことを考え続けなければなりません。さまざまな情報を踏まえてベストな選択をしていくことで勝利に近づいていきます。
何年かぶりに遊んでみて、やはりよく出来たゲームだなぁということを実感しました。
戦い方が何通りかあるので「今度はこれでいってみようかな」というのが考えやすいです。こうなってくると建物の種類がもっと欲しくなりますね。
何年かぶりに遊んでみて、今更ながらデザイン違いのプエルトリコ14が欲しくなりました。
タイトル | Puerto Rico |
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発行年 | 2002年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 90~150分 |
デザイナー | Andreas Seyfarth |
BGGリンク | Puerto Rico | BGG |