一時期加熱していたお笑いブームも、だいぶ収まり、最近ではネタ番組もほとんどなくなってしまっていました。
わたしは昔からお笑いが好きで、いわゆるボキャブラ時代から、お笑い番組を見ていました。
ボキャブラ天国が終わると、またほとんどネタ番組らしいネタ番組はなくなってしまい、NHKでやっていた爆笑オンエアバトルを毎週チェックするくらいしかできませんでした。
そもそも住んでいる場所が地方ということもあり、東京辺りだともっといろいろな番組があったのかもしれません。
M-1の衝撃
そんな状況の中、M-1グランプリという漫才の大会が開かれることを知りました。
第1回大会は、以降の大会と比べるとかなり特殊な形式で行われました。
というのも、札幌・大阪・福岡の3カ所に100人ずつが集まった一般客が点数をもっており、それに審査員7人の点数を合わせて、1000点満点で採点するというものでした。
しかし、東京芸人に対し、大阪の人の点数がかなり低く出てしまうなどの公平性の問題があり、第2回からは、いわゆるみなさんが知るような採点方式になりました。
それにしても、このような大々的なお笑い番組は初めてで、非常に衝撃的だった記憶があります。
M-1以降
M-1のヒットがあってか、その後R-1が開催され、かなり後になってキングオブコントなどの大会も開かれるようになりました。
当然、一通りの大会はチェックし、オンエアバトルも平行して見ていました。
それからいわゆるお笑いブームが過熱していき、各局でネタ番組をやったり、大会などが開かれるようになります。
さすがに、こうなってくると全部チェックするのは不可能に近い感じになりました。
そして現在
M-1の後継となるTHE MANZAIやキングオブコント、R-1など、大きな大会はあるものの、以前のようにテレビでネタを見る機会は少なくなりました。
もし東京辺りに住んでいれば、ライブなどにも足を運びたいところですが、さすがに地方ではそれもかなわず、DVDをレンタルしたり、買ったりして、お笑いを楽しんでいます。
お笑い芸人のあり方
テレビによく出るよ芸人というのは、いわゆるフリートークが達者な人だと思います。
ひな壇芸人と呼ばれるような、面白いコメントをしたり、いいリアクションをする芸人がテレビでよく見られます。
しかし、問題はどうやって、そのひな壇まで行くかということです。
そのきっかけの一つとなるのが、先に挙げたような大会なのでしょうが、そこで優勝すればテレビに引っ張りだこになるかというと、そうではありません。
ある程度お笑いを見る人ならばご存じでしょうが、優勝者よりも2位が売れたり、むしろそれ以下の順位の人がテレビに出るようになるのは、往々にしてあります。
そう考えた場合、ネタはただのきっかけに過ぎず、テレビに出ることを考えた場合、それ以外の力をつけておく必要があるということになってきます。
ネタが大好きで、とにかくネタだけに力を入れたとしても、テレビに出ることは難しい状況でしょう。
こうなると芸人をやるためにネタをやるのか、ネタをやるために芸人をやるのか、どっちがどっちだか分からなくなってしまいます。
わたしとしては、やはり面白いネタを見たいなぁという気持ちはあります。
もちろんフリートークなどの番組も好きですが、それはそれ、これはこれでネタも見ておきたいという感じです。
もしかすると、あと何年、または何十年かすれば、再びお笑いブームが来るのかもしれませんが、それまでお笑い芸人の置かれている状況というのは、どのように変化しているのでしょうか。