シュミアは5人、または6人で遊ぶトリックテイキングです。遊ぶ人数でルールが少し異なるので、ここでは5人用のルールについて説明します。正体隠匿要素がありながら、6トリックでラウンドが終わる変わったゲームです。
シュミアについて
使用するカード
通常のトランプから2と3を抜き、ジョーカー1枚を足した45枚を使います。
カードの強さ
切り札スート:A K Q 正J 裏J 10 9 … 4 Joker
その他のスート:A K Q J 10 … 4
正Jは、切り札スートのJで、裏Jは切り札スートと同じ色のJです。
たとえば、ダイヤが切り札ならばダイヤJが正J、ハートJが裏Jとなります。
ゲームの流れ
ビッドで勝った人がデクレアラーとなり、パートナーと組んで、ビッドした以上のポイントを取ることを目指します。
1st ディール
ディーラーが各プレイヤーに6枚ずつカードを渡します。
残ったカードは山札になります。
ビッド
カードを確認したならばビッドです。
ビッドはディーラーの左隣から始めます。ビッドできる数は最低3で最大6です。前の人よりも大きな数字しかビッドできず、ビッドできるチャンスは各プレイヤー1回ずつです。
もし誰もビッドをしなかった場合は同じ人がディーラーとなり、カードを配り直します。
ビッドに勝った人がデクレアラーとなり、切り札スートを決定します。
2nd ディール
ディーラー以外の各プレイヤーは3枚まで裏向きで手札を捨てることができます。
ただし、切り札は捨てられません。
ディーラー以外の全員が捨てたならば、捨てた枚数分ディーラーが各プレイヤーに山札から配ります。残った山札はすべてディーラーのものとなり、ディーラーはそこから手札が6枚になるように捨てます。もし、ディーラーの手元に7枚以上の切り札がきてしまった場合は、切り札を捨てることができますが、ポイントに関するカード(後述の5枚)は捨てられません。
全員の手札が6枚になったら、デクレアラーがカードのスートとランクを宣言します。そのカードを持っているプレイヤーがパートナーとなります。このとき、自分の手札を宣言することはできません。指名されたプレイヤーはカードをプレイするまで選ばれたことを黙っていなければなりません。
もし誰もそのカードを持っていない場合は1対4で戦います。
また、パートナーを選ばずに1対4で戦うこともできます。
プレイ
デクレアラーからリードを行います。以降は一般的な切り札ありのマストフォローです。
プレイによって以下のポイントが獲得できます。
- ハイ・トランプ 切り札Aを取ったプレイヤーに1点
- ロー・トランプ 切り札4をプレイしたプレイヤーに1点
- ライト・バウアー 正Jを取ったプレイヤーに1点
- レフト・バウアー 裏Jを取ったプレイヤーに1点
- ジョーカー ジョーカーを取ったプレイヤーに1点
- ゲーム 獲得したトリックの価値の合計が多かったチームに1点
※ロー・トランプは獲得ではなく、プレイなので注意しましょう。
「ゲーム」は以下のカード価値の合計を競います。(この価値は「ゲーム」でしか使いません)
A 4点 K 3点 Q 2点 J 1点 10 10点 Joker 1点
もし各チームの合計が同点ならば、どちらも「ゲーム」のポイントを得ません。
得点
デクレアラーのチームはビッドした以上のポイントを取っていれば、取った分だけが得点になります。(ビッドした数ではありません)失敗した場合は、ビッドした数だけ失点です。
他チームのプレイヤーは自分が獲得したポイントがそのまま自分のものになります。
ディーラーは時計回りで交代していきます。
これを繰り返し、誰かが21ポイントを獲得したらゲーム終了です。
手札6枚のトリックテイキング
切り札が決まってからカード交換のチャンスがあるのがめずらしいです。しかも、切り札は捨てられないため、全員の手札30枚中13枚が切り札になります。
また、ロー・トランプが手札にきた時点で1点というのも変わっています。
今回遊んだときは、どのポイントが残っているか分かりやすいように獲得した時点でポーカーチップを渡していました。あらかじめ5枚ポーカーチップを用意していると、あとどのくらいポイントが残っているか分かりやすいです。
手札が6枚と少なめですが、トリックテイキングの面白さが十分に感じられます。
ちなみに6人でプレイする場合は、両隣の席が相手チームになるので、固定チームになります。そのため、パートナーの指名もありません。