アルルの丘 紅茶と交易は、アルルの丘の拡張セットです。さまざまな追加要素がありますが、もっとも大きな変更点は1~2人用から1~3人用になったことです。元々場所を取るゲームでしたが、3人用になり、さらに広いスペースが必要になります。
アルルの丘 紅茶と交易 追加要素
紅茶
新たな資源として紅茶が加わりました。紅茶は加工することで東フリジア茶になります。丸太と木材のように東フリジア茶は紅茶として使うことも可能です。
紅茶を使うことで3通りの方法でアクションが改善できます。
紅茶を1枚支払った場合は、道具マーカーが右に1あるものと見なしてアクションを行います。
東フリジア茶を1枚支払った場合は、道具マーカーが右に2あるものと見なしてアクションを行います。
東フリジア茶2枚を支払うと、1つのアクションを2回実行できます。その際、コストが必要なアクションならば2回とも支払います。
ちなみに紅茶は0.5点で東フリジア茶は1点です。
漁船と交易船
個人ボードに港ボードが加わり、そこに漁船と交易船を置けるようになりました。
漁船と交易船は運搬車と同様に荷積みを行うことができますが、旅の目的地を訪れることはできません。
また、それぞれに特殊能力があります。
漁船は荷下ろしの時にスペースが空いていると1スペースにつき、1食料がでます。(タイルに描かれています)
交易船は空きスペースで交易を行うことができます。何と何を交易するかは港ボードに描かれています。たとえば、3食料を支払うと、交易船の空きスペースがすべて紅茶で埋まります。
水路
ホームボード上に水路を置くことができます。
水路が2本以上接しているスペースには排水されていると見なされ、3つの利益があります。
羊の放牧
羊が3頭まで置けるようになります。さらにそのスペースでは羊が繁殖します。
耕作
農夫アクションの際、排水されているスペースにはプラウ1つごとに2スペースに麻畑か穀物畑が置かれます。
湿原の乾燥化
湿原タイルに2本の水路が接した場合、即座にタイルを裏返します。
準備ラウンドと専門化
3人で遊ぶ場合、ゲームを始める前に2エリアで専門化することができます。逆順で道具マーカーを進めることができます。その際、他プレイヤーはそれを進めるのに必要な資源を得ます。
また、プレイヤーは2倍のコストを支払い家タイル(緑)を1枚、建てることができます。
選択肢としては道具マーカーを2つ改善するか、1つ改善して家タイルを建てるかです。
他に新しいアクションスペースと新たな建物が加わります。
膨大な選択肢がさらに加速
カヴェルナやアグリコラは徐々にできるアクションが増えていきますが、アルルの丘は初めからすべてが選べるため、選択肢が非常に多いです。拡張が加わったことで、さらに要素が増えたので、初回はどうしたらいいものか圧倒されます。
面白いのがタイトルにもある紅茶で、これにより1回だけやれば十分なアクションをわざわざ上げる必要がなくなりました。また、2回アクションという選択肢が増えたため、考えどころも増えました。
ただし、紅茶を手に入れるのはなかなか大変で、アクションスペースには1つしかなく、建物や交易で増やす必要があります。その辺をどうやって整えていくかも新たな悩みどころです。
今回は3人全員がアルルの丘経験者でしたが、久しぶりということもあり、結構忘れているルールもありました。並べるものも多いので、新ルールの説明と準備で小一時間かかりました。
そこから2時間ほどやってみて5ラウンドまでいったのですが、ひとりが用事があるということで中断となりました。初回プレイは3時間以上かかりそうです。
もともと要素が多いゲームでしたが、さらに要素が増えたため、好みは分かれそうです。選択肢が多いため、考え込んでしまう人もでてきそうですね。
それから、非常に場所を取ります。アクションボードが増え、個人ボードに港ボードも加わり、船のサプライボードも増えたため、前回の1.5倍はスペースが必要です。3人で遊ぶ場合は、その辺も注意して下さい。