「イェルサレム:主の年に」は「最後の晩餐」をテーマにした1~4人用のゲームです。プレイヤーはイエスの門人からなる共同体の代表として、できるだけ多くの自分の門徒を最後の晩餐へ連れていきます。イエスや十二使徒に近い席であるほど高得点です。
イェルサレム:主の年に について
ゲームボードにはカードやタイルを並べるスペースと、市場・砂漠・山・湖・神殿といった場所、イエスを中心にした席のスペースがあります。
手番の流れ
1.手札からカードをプレイ
手札から1枚カードをプレイし、個人ボードにある3つのスロットのうちのいずれかに配置します。
カードをプレイすると左上に描かれた場所の効果が得られます。その後、カード下部に描かれたアイコンを左から右に発動させます。
2.使徒を訪ねる
個人ボードに置かれた一列3枚のカードが指定の順番になっていると使徒を配置できます。
テーブルの空きスペースに使徒を配置し、感謝の報酬を得ます。
この際に参照した3枚のカードをすべて捨てます。
その後、マハネカードを購入する機会を得てから、手札が5枚になるように補充します。山札が枯れたら捨て札をリシャッフルして新しい山札を作ります。
手札が5枚を上回る場合は超過分を捨てます。所持制限を超えた分の資源も捨てます。
アクションの種類
アクションは大きく分けて以下の3種類があります。
- 門人アクション
- 区画アクション
- 随伴アクション
門人アクション
カードをプレイした際、カード下部のアイコンに描かれたアクションを実行します。
アクションは16種類あります。
資源やお金、カードを得たり、自分の門人を派遣したり、派遣した門人を晩餐の席に送ったりします。
区画アクション
カードをプレイした際、左上にある場所アイコンに応じて資源が得られます。もらえる数は派遣した門人の数によって増えていきます。
随伴アクション
個人ボードにプレイしたカードが条件を満たしていれば、随伴アクションが行えます。十二使徒を最後の晩餐に列席させ、ボーナスや勝利点を獲得します。
十二使徒は4色あり、色によって得られるものが異なります。
すでに十二使徒が全員席についている場合、手番開始時に受難マーカーを進めます。
ゲームの終了
以下の2つの条件のいずれかを満たすとゲーム終了です。
- 受難マーカーが最後まで到達した
- プレイヤーがすべての門人を最後の晩餐に列席させた
最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
もっと近くで見たい……!
イエスや十二使徒の近くにできるだけたくさんの自分の門人を送り込んでいくゲームです。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで2時間半ほどでした。
「カードをプレイしてアクションを実行」というおなじみのスタイルで、ゲーム中にカードが獲得できるため、デッキ構築要素もあります。
1枚のカードに複数の要素があるため、なかなか一筋縄ではいきません。
基本的には提示された順番と一致する場所のカードをプレイしていけばいいのですが、手札にあるとは限りません。
また、あったとしてもアクションがほとんど効果がない場合もあります。
仕方なく別のカードをプレイすると、その時点でその列はリセットされるまで意味がなくなってしまいます。(ぴったり同じ順番で3枚のカードをプレイする必要があります)
それだけでも考えるところが多いのですが、厄介なのがアイコンです。
基本的にカードに言語依存はなく、すべてアイコンとなっているのですが、このアイコンの種類が多く、なおかつ何を意味しているのかがわかります。
似たような効果のアイコンは似たようなアイコンのため「これはどっちだっけ?」とゲーム中に何度も確認しました。
なんとか準備して、ようやくいい席を確保しても、カードの効果であっさり席を交換されることもあるため「えぇ…」とガッカリしてしまうことも。
個人的にあまりなじみがないテーマということもあり、なかなか世界観に入り込めませんでした。とくにアイコンがアクションと頭の中でなかなか結びつかず大変だった印象です。
タイトル | Ierusalem: Anno Domini |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 90分 |
デザイナー | Carmen García Jiménez |
BGGリンク | Ierusalem: Anno Domini | BGG |